日々の生活の中で騒音で悩まされていませんか?
ご自宅の現状に合った防音リフォームで騒音を低減させる方法を紹介します。
・生活騒音の問題
分譲マンションでお隣のテレビの音が気になったことはないでしょうか?
建物の構造や防音性能により聞え方は様々ですが、周りの生活音が気になる事は良くあることです。
子供が玩具の笛を吹いたり、好きなアーティストの曲を聴いていることがお隣の耳障りになっているかもしれません。
一戸建ての住宅で敷地から建物までの距離が近い場合には、車両のエンジン音や通行する人の会話が聴こえることはないですか?
近所が騒がしい地域で庭先で犬が吠えていたり、楽器の演奏する音が響いていきて気になる事はないですか?
生活をしていれば騒音が発生することは当然な事ですが、人それぞれで感じかたは違います。
煩い騒音と不快に思う人もいれば、気にならないもしくは心地いいと思っているもしれません。
知らないうちに自分が他人に迷惑を掛けてしまう事だけは避けたいところです。
そこで防音リフォームする方法を考えていきましょう。
・防音リフォームの方法
防音リフォームは音の発生源や防音程度で施工方法が決まってきます。
1、床の防音リフォーム
マンションや一戸建て住宅で子供たちが走り回る足音や、物を床へ落した時に発生する音を和らげるためには、床の防音処理が効果的です。
【床の防音対策】
・該当する部屋の床面に防音性能のあるカーペットを敷きこむことで、騒音を抑制する方法で自分でも気軽に防音ができます。
軽い物が床に落下してもクッション性能で吸収してくれますが、人の歩行など重量がある物は効果は薄いです。
・従来の木下地組(直貼り)+フローリングの床材を防音性能の高い材料に取り替えることで騒音を低減させます。
防音機能のある二重床+遮音マット+グラスウール敷き込みで高い防音性能を発揮します。
置床のフローリングには、L50などの遮音等級があり数値が少ない程性能が高いです。
建物の構造が鉄筋コンクリート造の場合は、床スラブが厚いほど防音性能が高くなり床の防音リフォームがより効果的になります。
2、壁の防音リフォーム
マンションや一戸建て住宅でピアノなどの楽器演奏やペットの犬の鳴き声が、隣の部屋に伝わらないようにするためには、壁の防音処理が効果的です。
【壁の防音対策】
・隣接する部屋を仕切っている壁の下地部分に、吸音材を挿入し遮音シートを貼りつけて、その上から石膏ボードを二重張りすることで騒音をある程度は低減させます。
間仕切り壁の電気ボックスなどの開口部周辺も防音材で処理します。
外壁に面する壁の場合には、換気口なども音の通り道となるので防音仕様にしてその周辺も隙間を埋めます。
建物の構造が鉄筋コンクリート造の場合は、木造と比べると防音性能が高くなり壁の防音リフォームがより効果的になります。
3、天井の防音リフォーム
マンションや一戸建て住宅で楽器演奏や犬などの吠える声が、隣の部屋に響かないようにするためには天井の防音処理が効果的です。
【天井の防音対策】
壁の防音リフォームと同時に行うことで効果を発揮します。
天井にロックウールを挿入+遮音シートを施工することで騒音をある程度は低減できます。
ロックウールの厚さにより吸音効果がアップします。
上の階の音を防ぐには騒音の発生源の廻りで防音処理した方が効果的です。
4、サッシの防音リフォーム
一戸建てで建物の位置が道路から近く車両のエンジン音や、ペットの吠える声などの外部からの騒音を防止するには、窓の防音処理が効果的です。
【サッシの防音対策】
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓のカーテンを遮音性能がある製品に取り換えることで、外部からの騒音を緩和する方法です。
自分でできる手軽な方法ですがサッシ自体の防音性能が低いとあまり期待できません。
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓、ドアを防音性能の高いサッシへ取り替えることで外部からの騒音を防ぎます。
窓枠も一緒に取り換える必要があるので、窓周辺のコンクリート撤去や仕上げ復旧工事も必要となるので大掛かりになります。
サッシの遮音性能はJISで規定されていて騒音を防止できる程度で遮音性等級分けされています。
T-1 25dB以上
T-2 30dB以上
T-3 35dB以上
T-4 40dB以上
の区分がありT-4が最も遮音性能が高いです。
騒音の発生具合により等級を選びます。
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓の部屋側に、内窓を設置することで空間ができて気密性が高まることで騒音を吸収します。
既存のサッシのガラスも防音性能が高いタイプに取り換えることで更に効果的です。
・騒音の基準とは
騒音の感覚は人それぞれですが騒音発生源と距離との関係で目安があるのでイメージして下さい。
騒音値(dbデシベル)
・自動車のクラクションを近くで鳴らされた場合で110dbとなり異常なくらいに煩い状態です。
・騒がしいカラオケ店内や犬が5メートルくらいの距離で吠えている状況で100dbとなり煩くて我慢できない状況です。
・近くでピアノを演奏されたり交通量の多い道路、人の大声の音で80dbですがまだまだ煩い状態です。
・掃除機やトイレ洗浄、目覚まし時計の音を近くで聴くと60db程度でかなり和らいできています。
・普段の会話や換気扇の音が50db程度です。
・静かな図書館や囁く声で40dBです。
※住宅地域での日常生活の中では50db以下だと何ら問題の無い騒音と言えるでしょう。
ご自宅の騒音が気になるのであれば騒音測定器で計測できます。
個人に貸し出している自治体もあるようなので担当課へ問い合わせして下さい。
・防音リフォームのまとめ
騒音の発生源により防音リフォームの方法が決まってきます。
家族で相談されても解決できない時には、どの部分のリフォームをされるのか業者を交えて検討された方が宜しいでしょう。
【騒音でお悩みの方に防音リフォームの専門業者に無料で相談できるサービスがあるので参考にされて下さい。】
「防音リフォームの方法」
防音リフォームは音の発生源や防音程度により施工方法を選択。
1、床の防音リフォームは、マンションや一戸建て住宅で子供たちが走り回る足音などを防ぐための防音処理。
・床面に防音性能のあるカーペットを敷きこむ。
・防音機能のある二重床+遮音マット+グラスウール敷き込み。
2、壁の防音リフォームは、マンションや一戸建て住宅でピアノなどの楽器演奏が隣の部屋に伝わらないようにする防音処理。
・壁の下地部分に吸音材を挿入し遮音シートを貼りつけ石膏ボードを二重張りする。
3、天井の防音リフォームは、マンションや一戸建て住宅で楽器演奏や犬などの吠える声が、隣の部屋に響かないように防音処理。
・天井にロックウールを挿入+遮音シートを施工する。
4、サッシの防音リフォームは、車両のエンジン音や、ペットの吠える声などの外部からの騒音を防止する処理。
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓のカーテンを、遮音性能がある製品に取り換える。
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓、ドアを防音性能の高いサッシへ取り替えることで外部からの騒音を防ぐ。
・外壁に面する腰窓や掃き出し窓の部屋側に、内窓を設置することで騒音を吸収する。
※住宅地域での日常生活の中では50db以下が理想的。