自宅の室内ドアの不具合で困っていませんか?
取り換えた方が良いのか補修で対応できるのか判断が分かれるところです。
失敗しないためのドアリフォームの確認ポイントを紹介します。
・室内ドアリフォームの問題点
家具の移動などで室内の木製ドアに穴を空けてしまい、リフォーム業者へ依頼して補修後に取り付けてもらったら木目のデザインや色合いが違ってしまい、部屋の中で浮いてしまいショックだったことはありませんか?
既製品の室内ドアは、表面に薄い木目をデザインしたシートなどが貼られていいますが、製品番号を間違ったりメーカーによっては製造時期の違いでも若干模様や色合いが変る場合があります。
このように一見カンタンそうに思えるドアリフォームでも、後悔しないための自宅に合った方法を見つけましょう。
・自宅に合ったドアリフォーム方法を探す
1、現状と同じ模様のドアにしたい
長年使用してきた室内ドアの劣化や破損、キズ、シートの捲れなどでドア本体を、以前と同じような模様のドアと取り換えたいと思われていませんか?
まずはドア本体や枠に表示されている製造メーカーを確認して商品カタログを取り寄せます。
仕上げ材のサンプルとドア本体を並べ比較して同じ模様の品番を見つけます。
枠や同じ部屋の別のドアと極端に模様や濃淡が違うと、バランスが悪くなったりそのドアだけ目立ってしまうので、念のためにカタログサンプルでは小さいので大き目のサンプルで確かめるか、実物が展示されているショールームで最終確認されると間違いないでしょう。
ご自分でドア本体を運ぶのは大変なのでリフォーム業者にお願いされると良いでしょう。
【注意ポイント】
製造が終了していて違う品番の製品しかない場合には、他のメーカーの木製ドアも探して近い模様の製品を採用します。
枠の形状が異なる場合には、本体とセットで取り換えることになるので、壁面の撤去と補修工事が発生するのでリフォーム費用が嵩むことになります。
もっとも簡単な方法としては、破損個所をパテで埋めて表面にダイノックシートを貼ることで新品のように見違えます。
種類が豊富なのでドア本体に近い柄を見つけることも可能ですが、ダイノックシートを綺麗に貼るには卓越した技術が必要なので職人の施工実績を確認して依頼しましょう。
2、ドアを内開きから外開きに変更したい
部屋の用途が変ってしまいドアの開き方向を換えたい思われていませんか?
部屋から見て外開き→内開きにするのか内開き→外開きへの変更となることでドア枠廻りの壁材を剥がして、下地材と枠材の連結をカットして新たなドア枠を取り付けたら、周辺の壁両面の壁材を復旧してクロス貼りで仕上げます。
費用を安く済ませたいのであれば吊元を変更しないで、既存の枠を表裏を反対にして使用することも可能ですが、ドア面の位置が開き方向側になるので他のドアと比べると面が不揃いになります。
解体の際には表面や角に傷をつけないように養生しながら丁寧な取り外しが必要です。
【注意ポイント】
ドア開きの変更は人の動線に直接関わってくるので、開く方向のスペースが十分あるか、人の行動を妨げたり照明のスイッチやコンセントを隠してしまい使いずらくないかなどを平面図で確認する必要があります。
3、開き戸から引き戸にしたい
開口部の幅を広げたいので開き戸から引き戸に変えたいと思っていませんか?
引き戸の場合には開き戸と違い、ドア本体を収めるスペースが必要となるために壁面を撤去する範囲が広がります。
【注意ポイント】
床面は戸車を走らせるためのレールを埋め込む必要があるので床フローリングの加工や補修も必要となります。
4、室内ドアをバリアフリーにリフォームにしたい
浴室のバリアフリーに伴いドアをリフォームしたいと思っていませんか?
車椅子の出入りや介助者の行動を考慮すると、開口幅を大きく広げる必要があり三枚引き戸にすると利用しやすいです。
在来工法であれば当初の開口よりも広げるために、周囲の壁仕上げと下地材の撤去復旧作業が必要となります。
当然床の段差を解消するため浴室側に排水溝を設置したり、水回りなので防水処理をしてタイル貼りで仕上げます。
ユニットバスの場合には、折り戸や引き戸がセットになっているのでメーカー標準のドアを取り換えることになるでしょう。
その際には脱衣室側の壁面や床の補修は発生します。
【注意ポイント】
脱衣室や使用頻度の高いトイレ、廊下に面する部屋への出入り口も同じように引き戸にして、握り棒も縦長にすることで車椅子利用者の行動範囲が広がるので予算が確保できるのであれば、まとめてリフォームしたいところです。
5、ドアに明かり採りを付けたい
玄関ホールから廊下やリビングに設置するドアに、明かり採りなどのスリ硝子を付けたいと思っていませんか?
廊下側に採光を取り入れたかったり人影を確認することで、不意のぶつかりを防ぐことができます。
メーカーが分かれば同じドア枠を利用して、明り取り付のドアを購入し取り付けることができるので比較的簡単にできるでしょう。
【注意ポイント】
作り付けの木製ドアであれば原寸での制作になるので、明かり採りの寸法をある程度は自分で決めることができますが、既製品の場合には標準的なサイズになるでしょう。
メーカーによっては希望の寸法を特注として対応できる場合もあります。
6、収納に折り戸を付けたい
収納が両開き戸の場合には、室内側に開閉に必要なスペースが大きく取られます。
引き戸の場合には、開けた段階での開口面積がほぼ半分になるので物の出し入れが不便になります。
それを解消する打って付けな建具が折り戸です。
室内側にも両開き戸ほどスペースを必要としませんし、両サイドほぼいっぱいまで開口部を広げることができます。
トイレなどでも壁と平行にスライドして開閉できるので、車椅子でも使い勝手が良いでしょう。
既存の枠の撤去に伴い収納側と室内側の仕上げ材撤去、下地補強と復旧が必要となります。
本体は上枠のレールで吊り込み下枠のレールは建具の移動の際に、スライド位置がずれないように誘導する役割があります。
【注意ポイント】
既製品の場合には、樹脂シートや天然目をスライスして仕上げられているので、同じ室内のドアや窓枠と模様や濃淡が合わないとちぐはぐな印象になるでしょう。
サンプルなどで事前に比べておきましょう。
7、障子や襖を新しくしたい
障子や襖が古くなり変形して滑りずらくなったり、表面が汚れてきたので綺麗にしたいと思っていませんか?
障子や襖紙ならサンプルなどで選んで張り替えることができます。
可動については変形の程度によりますが、建具調整するか酷い場合には造り替えになります。
【注意ポイント】
年月が経過していると木部が日焼けしたりキズが目立つ場合がありますが、気になるのであれば研磨して塗装をすることも可能です。
8、ドアの通気性を高めたい
各部屋と廊下との通気性を高めたいと思っていませんか?
現状がシンプルなフラッシュ戸であれば、下方にルーバー機能を設けることで通気性が確保されます。
現状が既製品であればルーバー付の製品をカタログで選んで取り換えるだけなので簡単です。
開閉できるタイプもあるので気候に応じて調整することも可能です。
作り付けのドアであれば現状の建具を改造するか新たに造り換えることになります。
【注意ポイント】
現状のドアを再利用するのであれば、骨組みの状態などで手間が掛かることがあるので業者に確認して下さい。
9、階段にドアを付けて冷暖房の効きを高めたい
リビングで冷やされたり、温められた空気が階段側に逃げてしまうのでドアが欲しいと思っていませんか?
階段の上り口なら明かり採り付(くもりガラス)の引き戸を設置することで、2階へ登る人と降りてくる人との衝突を回避できます。
階段周辺の下がり壁などの工事が必要なのでコストは高くなりますが、長い目で見ると冷暖房の効率が向上することでコスト縮減に繋がるでしょう。
【注意ポイント】
ドアで仕切られることでリビング階段周辺の、開放感は多少損なわれるかもしれません。
・室内ドアのリフォーム予算の組み方
室内ドアのリフォームを考える時に両親の介護であったり、扉が劣化してしまい開閉に支障をきたしていて検討を始められることがあります。
家族が利用できないと不便であり時間的な制約の中、適正な予算を組んで信頼できる業者を探し依頼することは大変な労力でしょう。
事前に室内ドアについてリサーチして仕様や金額を掴んでいるならまだしも、建築の素人の方だと手間取り時間がかかります。
旦那様も貴重なお休みの日や帰宅後の時間を家族の要望をまとめて、複数のリフォーム業者に問い合わせすることは負担になることでしょう。
近所の業者に依頼されるのも良いでしょうが、相場が妥当なのか確かめないと割高な価格で契約してしまう恐れがあるので注意が必要です。
全国展開している大手のリフォーム会社も含めて相見積もりを取り、公正に比べることで極端に高かったり見積もりの項目が抜け落ちているミスを発見できるのです。
【少額のドアリフォームでもカスタマーサポートを通じて厳選された優秀な業者を敏速に紹介してもらえる方法について、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
・室内ドアリフォームのまとめ
ドアリフォームの目的によって気を付けなければならないことがあり、自宅に即した方法を選ばなければ後悔する可能性があるのです。
できれば室内のリフォームやバリアフリーを目的とした工事とまとめて進めた方が、業者の諸経費や現場管理費などを考えると無駄なくドアリフォームをすることができるでしょう。
【バリアフリーリフォームについて記事を書きました。ご参考ください。】