ご家族にお年寄りが一緒に生活されている方にとっては、バリアフリーは避けては通れない問題です。
今まで元気に活動されてきたのに、加齢により身体の機能が低下してバリア(障壁)に感じてきてしまう。
日常生活を安全に送るためにも、バリアフリーリフォームについて考える必要があります。
・どうしてバリアフリーリフォームが必要なのか?
1、住み慣れた家を改善する
長年住み慣れた我が家で、これからも生活を続けることは誰でも願うことです。
愛着が湧いている場所で、家族と笑顔になりながら一生を過ごせる環境が理想的です。
加齢とともに身体機能の衰えは、見逃せない状態になることを考慮して、高齢者の身体の状態に合った玄関のアプローチにスロープを設置したり、 玄関ドアを車椅子でも出入りできるくらいのスペースを確保して引き戸にするなどの、バリアフリーリフォームを施すことが必要なのです。
【高齢者に優しい寝室のリフォームをお考えであれば参考になる記事があります。】
2、高齢者の行動しやすい環境
身体機能の低下が進むと起き上がる事が難しくなり、寝たきりになってしまいます。
高齢者になると腹筋や腕力、握力も低下して体のバランスを維持することも難しくなります。
そこで動くスペースを確保して、本人に合った手すりの位置を考慮するリフォームをすることで、環境を改善でき寝たきりの状態を改善できるです。
3、介護の負担軽減
高齢者自身の負担も大変なことですが、同じように介護者の負担も改善する必要があります。
介助移動などがスムーズにできることが大切で、綿密なプランが必要になり本人や家族、介護者と一緒に、入浴移動などの立ち振る舞い方を具体的に把握して、介助や補助具の必要性を検討するのです。
現場に密着したリフォームが、介助者の疲労を低減して快適な環境を生み出すのです。
4、高齢者にとって安全な住まい
家中にある段差は高齢者にとって危険なバリアに他なりません。
玄関に始まり和室や浴室など至る所に存在します。
普段わたし達が意識していない、段差でのつまずきが怪我に繋がるのです。
室内の段差の改善はもちろんのこと、階段の手すりの設置や高齢者に多い白内障などを考慮して、段差の始まる部分は鮮やかでメリハリのついた色分けをするなどの、バリアフリーリフォームで事故を未然に防ぐことが精神的にも安心感を与えます。
・高齢者の行動に伴うリフォームポイント
1、弾力性のある床の仕上げ
床を四つん這いで歩行する場合には、清潔に保てて、肌触りやクッション性が高くて、暖かみがある仕上げ材を施工します。
2、ゆとりのある開口部
車椅子で移動する場合には、周囲の壁に衝突したりすることを防ぐために、開口部の幅を広げます。
車いすの幅を考えると75㎝以上は必要でしょう。
開き戸よりは少ない動作で開閉できる引き戸や引き込み戸がお勧めです。
取っ手は掴みやすい形状で大き目のサイズが使いやすいでしょう。
3、手摺の取り付け
伝い歩きで移動する場合には、転倒の危険性を考えて、体重が掛かっても耐えられる強度の手すりを取り付けます。
生活空間である玄関や廊下は勿論のことトイレや浴室、階段は必要でしょう。
取り付ける高さは75㎝が目安ですが、利用される方の体格により違ってくるので現地で確認されて微調整する必要があります。
太さは直径3㎝くらいですが、握り具合も手摺のサンプルで試されるとしっくりくる手摺が見つかるでしょう。
形状は取り付け場所により横型やL型、逆T型、縦型などがあるので選びやすいです。
足が上げずらい状況を踏まえて、段差がないバリアフリーでリフォームします。
4、段差の解消
足腰が弱ってしまい足が上げずらい状況になった場合を想定して、段差を解消していきます。
室内の部屋を仕切っているドア下の敷居部分などは基本的に5㎜以下に仕上げます。
水回りである浴室の洗面室との段差や玄関のポーチからの上がり框で段差も20㎜以下に仕上げます。
道路からの高低差がある場合には1/12~1/20程度のスロープ設けることで車椅子での外出がしやすくなります。
5、浴室は滑りずらい床タイル
水回りである浴室は高齢者でなくても滑りやすい環境なので、特にタイル面は配慮する必要があります。
床面は当然ですが手の触れる壁面のタイルも滑りずらいタイプを選択します。
浴室は温度変化により体調を崩しやすいので緊急呼び出しができるブザーを設置した方がいいでしょう。
【高齢者に優しい浴室へのリフォームをお考えであれば参考になる記事があります。】
6、冬場は床暖房で環境を改善する
高齢者への配慮として絶えず温かみのある住まいを保つためには床暖房を設置します。
お年寄りにとって冬場の部屋移動は気温差が激しく、体に負担を掛けてしまいます。
1年中快適な居住空間を保つためには、床暖房を採用することで家族みんなが笑顔になります。
7、照明を明るくする
お年寄りになると視力の低下により見えずらくなるので照明を改善していきます。
新聞を読んだり細かいことをする部屋では通常の2倍くらいは明るくしたいところです。
階段など段差がある場所は、夜中でも人に感知して点灯するタイプが安全でしょう。
・バリアフリーリフォームまとめ
元気な両親も年齢と共に身体能力が衰えてきてバリアフリーが必要となる日も近いでしょう。
今までは気にならなかった僅かな段差でも、つまずいてしまう可能性が高まります。
車椅子を利用するようになればアプローチにスロープを計画するリフォームなど大がかりな工事が必要になります。
トラブルが起きないよう事前に準備しておくことが大切です。
【介護リフォームの補助金ついて記事を書きました。ご参考ください。】
「どうしてバリアフリーリフォームが必要なのか?」
1、愛着が湧いている場所で、家族と笑顔になりながら一生を過ごせる環境を作ることが理想です。
玄関のアプローチにスロープを設置したり、玄関ドアを車椅子でも出入りできるスペースを確保します。
2、高齢者になると腹筋や腕力の低下で起き上がりが難しくなります。
手すりの位置を考慮したリフォームをします。
3、高齢者自身の負担も大変なことですが、同じように介護者の負担も改善する必要があります。
4、家中にある段差は玄関に始まり和室や浴室など至る所に存在します。
室内の段差の改善や階段の手すりの設置などのリフォームをします。
「高齢者の行動に伴うリフォームポイント」
1、床を四つん這いで歩行する場合には、清潔で肌触りの良い仕上げ材を施工します。
2、車椅子で移動する場合には、開口部の幅を広げて車椅子の操作性の良い床材で仕上げます。
3、伝い歩きで移動する場合には、転倒の危険性を踏まえて手すりの形状と位置に配慮します。
4、足腰が弱ってしまい足が上げずらい状況になった場合を想定して、段差を解消していきます。
5、水回りである浴室は高齢者にとって滑りやすく危険な環境なので、滑りずらいタイプタイル面にします。
6、高齢者への冬場の配慮として温かみのある住まいを保つためには床暖房を設置します。
7、お年寄りになると視力の低下により見えずらくなるので照明を改善していきます。