自宅のリフォームで難しい問題の一つは、家族の要望をまとめて予算内に収めることですが悩まれていませんでしょうか。
後になり後悔しないためのリフォーム箇所の決め方を紹介します。
・家族の不満はそれぞれ違う
旦那様が自分だけの趣味の部屋が欲しいので庭に増築をしたいと思えば、奥様はキッチンが旧型で使い勝手が悪いので、最新型のシステムキッチンを要望してきます。
子供達だって負けじと自分だけの子供部屋が欲しいと訴えてきます。
このままではリフォーム費用が膨らむばかりで実現できなくなるのが目に見えています。
自宅の内装や外装、外回りも含めて現状を把握して、家族と話し合わないと問題は解決できません。
・自宅のリフォームで後悔しない方法
新築の住宅でも築年数が経過すれば老朽化してきてリフォーム時期を迎えます。
子供たちの成長で独立したり結婚で家族が増えることで、増築や建て替えも考えられるでしょう。
大切なのは家族の要望や自宅の現状に即したリフォーム箇所を漏れなく拾い出して優先順位により決める事です。
1、自宅の老朽化や不具合を調べる
【外 装】
屋 根
・化粧スレート屋根やガルバリウム鋼板屋根などの表面の塗装が色褪せてきた。
・屋根材が割れたり劣化で雨水が侵入して下地の垂木や野地板が腐っている。
・屋根下地の防水シートが劣化により隙間ができて雨漏りが発生する。
外 壁
・外壁のサイディングのジョイント部分から水が侵入してきたり劣化が著しい。
・コンクリートやモルタルにひび割れが生じて雨漏れの恐れがある。
屋 上
・屋根やバルコニーのFRP防水が紫外線や歩行による摩擦などで亀裂が生じて雨漏れの恐れがある。
アルミサッシ
・サッシの戸車が摩耗して動きが悪くなったり網戸が破れている。
・玄関ドアの表面が錆びてきて締まりも悪くなっている。
照 明
・外灯に雨水が浸入して電源が入らなくなっている。
【内 装】
壁・天井
・室内の壁、天井部分のクロスが雨漏れで汚れたり捲れてしまう。
床
・床フローリングの床鳴りや部材の変形で、隙間できたり傷が酷くなっている。
内部建具
・木製ドアや障子、襖などの滑りが悪い。
収 納
・家族が増えたことにより、物が室内に溢れていて収納が不足している。
・結露によりカビが発生しやすい場所がある。
【設備機器】
キッチン
・給湯器などが腐食したり稼働しなくなっている。
・キッチンのガスコンロやオーブンレンジが古くなり扉の仕上も捲れてきている。
浴 室
・浴槽の老朽化で汚れや周囲に隙間が発生している。
トイレ
・便器周りからの水漏れやウオシュレットの故障。
照 明
・照明が老朽化して点灯に支障がある。
2、家族構成の変化を予測する
【高齢のご両親】
・玄関のアプローチや浴室などに手すりを付けたり、段差を解消するバリアフリーリフォームをする。
・親と同居することになり2世帯住宅にリフォームする。
【お子様】
・子供が嫁いで今まで使っていた部屋が余るので、間仕切り壁を撤去して1つの部屋に広げるリフォームをする。
・子供が結婚して家族が増えたので部屋を増築する。
3、家族の希望を聞き取る
【旦那様】
・古い住宅なので耐震強度が心配で補強ができないか考えている。
・誰にも邪魔されない自分だけの趣味の部屋が欲しい。
・節約の為にオール電化に興味がある。
・寒いし古いお風呂場なので、新型のユニットバスにしたい。
【奥様】
・最新型のシステムキッチンに取り換えたい。
・収納が足りないのでウォークインクローゼットが欲しい。
・毎回降りるのが大変なので2階にもトイレが欲しい。
・近所に空き巣が入ったので防犯対策をしたい。
【お子様】
・受験なので自分だけの個室が欲しい。
【ご両親】
・足腰が弱ってきているので足をあまり上げないでも歩きやすいようにして欲しい。
・2階だと上り下りが大変なので1階に和室と床の間の部屋を作って欲しい。
・自宅のリフォーム不満まとめ
自宅の不具合は旦那さんが調べて、家族構成の変化は奥さんと話し合いながら予測すると良いと思います。
一番大変なのが家族の希望をまとめることだと思いますが、旦那さんが中心となり家族で何度も話合い、みんなが納得して笑顔になるリフォームを目指しましょう。
リフォーム箇所が決まったら予算を決めて、複数の業者へ見積もり依頼することになりますが、あなたの地域でリフォームできる会社に、見積もりを一括で申込みできる便利なサイトもあるので利用されると良いでしょう。
【少額のリフォームや業者相談をお急ぎの方に関連する記事を書きました。ご参考ください。】
「自宅の不満を洗い出すポイント」
1、自宅の老朽化を調べる
「外装」
屋根の外壁の劣化を確認する。
外部の劣化で漏水してないか確認する。
サッシの戸車の動きを確認する。
外灯が点灯するか確認する。
玄関ドアの錆びや締まり具合を確認する。
「内装」
壁や天井のクロスが捲れてないか確認する。
床フローリングの床鳴りなどを確認する。
木製ドアなどの可動を確認する。
室内に物が溢れていないか確認する。
カビの発生を確認する。
「設備機器】
給湯器の腐食、稼働状況を確認する。
キッチンの不具合を確認する。
浴槽の老朽化状況を確認する。
2、家族構成の変化を予測
「お年寄り」
全体的なバリアフリーリフォームを検討する。
2世帯住宅のリフォームを検討する。
「子供」
間仕切り壁を撤去するリフォームを検討する。
増築を検討する。
3、家族の希望を聞き取る
「旦那」
耐震補強を検討する。
趣味の部屋を検討する。
オール電化を検討する。
お風呂場にユニットバスを検討する。
「奥さん」
最新型のシステムキッチンを検討する。
ウォークインクローゼットを検討する。
2階にトイレを検討する。
防犯対策をを検討する。
「子供」
子供部屋をを検討する。
「お爺さん、お婆さん」
全体的なバリアフリーリフォームを検討する。
1階に和室と床の間を検討する。
家族の要望を叶えることは重要な事ですが、住宅ローンの残った家をこれからも長く住み続けて行けるように、不具合を解消していくことは更に大切なことではないでしょうか。
リフォーム箇所のポイントを確認して、これからも家族が笑顔で過ごせる居住空間を作っていきましょう。