自宅の外壁塗装で損をしないための見積もりを比較するポイントを紹介します。
・外壁塗装で後悔してませんか?
築年数が経ってくると外壁を手で触ると白い粉が付くことがあり、飛び込みで訪ねてきた外壁塗装業者の営業マンが「塗り替え時期ですよ」「早くしないと雨漏れしますよ」と営業をかけられたことはありませんか?
確かに外壁の表面に粉がふく現象はチョーキング(白亜化現象)と言って外壁塗装の劣化の進行を意味していますが即刻塗り替えないといけないと言うのは疑問があります。
業者の言いなりになって高額の外壁塗装をすることになった話を良く聞きます。
外壁の現状を踏まえて後悔しないための確認ポイントを説明していきます。
【外壁塗装の色選びでお困りの方に読まれている記事です。】
・損をしないための見積もり比較ポイント
新築の時には鮮やかだった外観が色褪せたり酷くなるとひび割れが発生したことで、外壁塗装を依頼される場合がありますが外壁塗装の種類は多く性能により寿命や単価も様々です。
建物の面積にもよりますがグレードの高い外壁塗装でも施工期間は10日~14日間程度で終わってしまいますが、イメージと違っていたり高額の請求書を見て後悔することがあります。
それは外壁塗装の特徴や耐久性、単価を比較して選ばれていない証拠です。
耐熱性や耐寒性が高い塗料を選ぶのであればフッ素塗料で耐久性はおよそ16年~19年で単価は3,800/㎡~5,300円/㎡が目安となります。
塗り得やすい塗料を選ぶのであれば耐久性は劣りますが、アクリル塗料で耐久性はおよそおよそ5年~7年で単価は1,400/㎡~1,500円/㎡が目安となります。
後悔しないためにもライフスタイルにあった、外壁塗装を選ぶためのチェックポイントをご覧ください。
【外壁塗装の種類を知りたい方に参考になる記事です。】
1、外壁塗装時期を考える
築年数がかなり経過していて外壁材の隙間やひび割れ、サッシ廻りからの雨漏りを止めたいのであれば応急処理で部分的なコーキングや防水処理をすることになるでしょう。
高額の防水性能が高い外壁塗装を施工しても建物本体の寿命が期待できないようであれば、建て替えを見据えて最小限に抑えるほうが賢明です。
現在の壁塗装の種類にもよりますが5年以上経過していて、雨風にさらされ紫外線の影響で外壁目地のコーキングが硬化してきていたり、外壁面に粉が浮いてくるチョーキング現象が現れたら塗り替え時期と言えるでしょう。
2、外壁塗装の予算を決める
外壁塗装は種類によっておよそ1,400/㎡~5,300円/㎡が目安で性能や耐久性により幅があるので、性能などの目的により予算枠を決めるのか、逆に貯蓄から外壁塗装に回せる分を予算にする考え方もあります。
3、外壁塗装の相場を知る
外壁塗装の見積りは、ご自分の地域で展開している地元の外壁塗装業者にまずは依頼します。
最低でも3社は必要なので身近な親戚などの評判を聞いたり、投函されたチラシから選ぶと良いでしょう。
外壁塗装の相場を把握するには、地元以外の地域の情報も必要なのでオンラインで見積もり依頼します。
電話で連絡するのは大変なので、ネットを使えば1回の登録で複数の外壁塗装業者に資料請求できるので簡単です。
ここでも3社以上は欲しいところです。
【外壁塗装の相場を無料で調べることができるので記事にしました。】
見積り比較
チラシなどで知った地元の外壁塗装業者3社とオンラインで資料請求した見積書を合わせて6社分を比較します。
外壁塗装の塗り替えであれば下地処理が必要となります。
建物の高さがあれば作業用の外部足場を組み立てなければなりません。
近隣に飛散しないように養生シートを張り巡らせる必要もありますが、業者によって見積もりの項目には違いが出てきます。
数量が明確でない1式での表示ばかりだと比較が難しいでしょう。
外壁塗装は材料代と施工費が一緒になった複合単価の場合が多いですが、仮設費や現場の管理費などの経費も明確になっている見積もりが信頼性が高いです。
自分たちが希望した内容が反映されていて項目が明確になっている見積書を1ヵ所選び出します。
それを基本にして他の業者の見積書を並べて比較していくと分かり易いです。
この段階では項目が足りているか、逆に意味不明で怪しい項目がないかを確認しましょう。
疑問点は確認して見積書を修正してもらいますが、顧客対応がマズい業者は信用できないので候補から除外した方がいいでしょう。
金額比較
塗装業者から受け取った見積書の項目を見ると外壁塗装の下地処理や、新たに施工される外壁塗装吹付の材工の費用、養生費や諸経費などが記載されています。
業者ごとにバラツキは当然ありますが極端に単価の高い安いがある項目はチェックします。
施工が終了した段階で高額の追加請求されたら大変です。
どうしてこの金額なのかを問い合わせて、納得できるまで確認しておきましょう。
間違いであれば再度修正してもらいます。
6社分を比べるのは大変ですが見積書の項目を表にすれば、各業者見積もりが横並びなり比べやすくなります。
外壁塗装は安めだけども、仮設工事が高いなど業者の特徴がわかりますし、表の右側で項目ごとの集計と平均金額を算出すれば、外壁塗装の全体的な金額以外の詳細な平均金額で怪しい業者と信頼できる業者が浮き彫りになってきます。
・外部足場は意外と高い
外壁塗装で必ず必要となるのが、外壁の下地処理や塗装の作業工程である下塗りから中塗り上塗を仕上げるための外部足場です。
見積もりでは足場資材のリース料や組み立て解体の費用、運搬費などが計上されますが建物の規模によっては数10万円掛かることもあり外壁塗装工事ではかなりの比率を占めています。
アクリル塗料で安価に外壁塗装を5年ごとに塗り替えるとして、フッ素塗料の16年の寿命と比べるとアクリル塗料はその期間で3回塗り替えが必要となり、その都度外部足場を設置することになるので長期的に考えると決して安くないのが分かります。
・外壁の自分でできる点検
外壁劣化により窓周りや接続部分のコーキングが硬化したり外壁面にひび割れが発生することがあります。
雨漏れなどで室内に水が浸入してしまい、内装材や下地材を湿らせるなどの被害にならないためにも普段から目視点検を行いましょう。
設計図である立面図を複写して建物周りを見て回りながら気になるところを赤ペンで記入していきます。
手の届く1階周りであればひび割れの長さや幅も計測しましょう。
2階部分は遠目にしか確認できませんが必要であれば、業者に依頼して外部足場を組み立ててもらい点検を依頼することになります。
外部足場上は高所作業になり転落の危険もあり、安全設備なども必要となるので専門業者に任せた方が安心です。
現在の外壁塗装の種類にもよりますが5年に1度くらいのスパンで定期点検できれば理想的でしょう。
外壁の劣化の進行具合を確認することで雨漏りしそうな箇所の早期発見に繋がることで、被害を最小限に食い止めることができます。
・外壁塗装見積もりのまとめ
大切なマイホームの寿命を左右すると言っても過言ではないのが外壁塗装です。
建物の構造や工法による部分が大きいのは確かですが、それを外部からカバーして雨などの侵入により木造軸組工法であれば通し柱や胴差しなどの木材が濡れて腐らさないために、鉄筋コンクリート造であればひび割れなどから水分が浸透して鉄筋の腐食を防ぐ役割を担っているのです。
構造体以外でも壁からの雨漏りで下地の木材や断熱材が湿気を含むことで、カビを発生させて体調にも悪影響を与えかねません。
部屋の増築やシステムキッチンのリフォームなどのような生活の場を改善することにはなりませんが、外部から耐久性が高い外壁塗装をすることは自宅を長持ちさせるために重要なことだと思います。