あなたの車庫はカーポートでしょうか?
それともガレージですか?
月日の経過とともに雨風に晒されて屋根や外壁に亀裂や隙間が生じているかもしれません。
放置していたら雨水が浸透してきてガレージの内装を濡らしてしまったり、カーポートの支柱部分が錆びてしまうでしょう。
気のなるのはカーポートやガレージのリフォーム費用だと思います。
面倒からずに早めに対処すれば被害を最小限に抑えられますし、何よりも大切な愛車を保管する車庫ですから思い当たる点があるのであれば一緒にチェックしてみましょう。
・車庫のリフォームってどれくらいかかるの?
車庫のタイプには屋根を支柱が支えるタイプのカーポートと屋根と外壁で箱型に囲まれたガレージがありますが、構造や仕上げが異なるのでタイプ別のリフォーム費用を紹介します。
カーポートのリフォーム費用
カーポート本体一式を設置
現在まで屋根なしの駐車スペースだった場所にカーポートを新設する場合には、基礎工事も含めたカーポートの設置費用がかかります。
それと今まで1台分のカーポートだったのを2台や3台が納まるカーポートへ拡張する場合にも屋根の接続作業や基礎工事を増やす必要があります。
設置ヵ所に土間が無ければコンクリート打設も必要となるでしょう。
カーポート本体費用の目安 およそ25万円~75万円
土間コンクリート費用の目安 およそ22万円~53万円
カーポートの部分リフォーム
カーポートは既製品なので老朽化や破損した時に部分的に取り換えができるでしょう。
屋 根
台風被害など
台風などの異常な悪天候時に強烈な吹上で屋根面に風圧がかかることで骨組みやパネルが耐えられずに破損して飛ばされてしまうことがあります。
近隣からの飛散物が直接落下してきてぶつかりパネルに穴を空けてしまうこともあるでしょう。
破損したパネルなどの部品を取り換えます。
パネル交換
今まで屋根面の透明だったポリカーボネートを直射日光を避けるために色付きのパネルに変更することもあるでしょう。
熱線吸収パネルやFRP板取り換え費用の目安 およそ3万円~17万円
支 柱
車の衝突や腐食
運転が不慣れで車両のバンパー部分をカーポートの支柱にぶつけてしまい変形や酷い場合には、勢い余ってへし折ってしまうことがあるかもしれません。
設置して年数がかなり経過していたり海岸沿いで塩害が厳しい地域なら、支柱の根元から腐食してしまい強度が低下してしまう可能性もあります。
破損や腐食が激しい支柱を取り換える必要があるでしょう。
リフォームチェックポイント
在庫の確認
屋根や支柱の取り換えであれば部品取替えになるので製造メーカーに在庫の確認をする必要があるでしょう。
古すぎて生産中止の場合には似た形状の部品で代替えできないか相談します。
メーカー比較
本体一式を設置するのであれば最初にカーポートの専門メーカーに問い合わせして金額を比べましょう。
グレードは同条件にしてオプションの付加も確認します。
リフォーム業者選定
自宅の駐車スペースを現地調査してもらい同条件で相見積もりを依頼しましょう。
業者によっては取り扱えるカーポートのメーカーも限られてくるので希望メーカーの金額と、それ以外のメーカーの場合はどれくらい差額があるのかも確認します。
値引き率
カーポートのメーカーによって定価からの何%か施工業者へ卸す段階で調整されて施工費と経費が上乗せされて施主と契約することになります。
見積もりで本体の値引き率を比較して余力がありそうな業者は交渉できるでしょう。
製品性能
デザインだけに囚われずに部材の太さやサイズ、風圧や積雪荷重に耐えられるのか確認しましょう。
台風が通過する地域や豪雪地帯は特別に補強が必要になる可能性が高いので確認します。
補強費用の目安 およそ4万円~13万円
現地調査
広告などでカーポートが安く宣伝されていることがありますが、あくまでも標準的な工事費で計上されているので注意が必要です。
敷地が歪だったり一般的な運搬車両の侵入が困難な道路であれば、小運搬が必要となり追加費用が発生するでしょう。
事前に敷地や周辺道路を調査してもらい見積もりをもらいましょう。
車種変更の有無
将来的に今お使いの車両の買い替えやご家族が新たに車を購入される予定がないか考えておきましょう。
軽自動車がワゴン車になれば自ずとスペースは拡大しますし、車両が増えればかなりの施工面積を追加で必要となり費用もかかります。
確認申請
建物の建ぺい率や容積率、採光などの制限を受けるので確認申請が必要になるのか地方自治体の担当部署に確認しましょう。
ガレージのリフォーム費用
建物と接続するガレージ
敷地内に駐車場や道路側の庭などの空きスペースがあれば水平方向へ建物を増築する形でガレージを設けます。
新たに基礎工事も必要となり屋根や外壁は住宅本体と同材料を使用する場合が多いですが、接続部分の防水処理には注意が必要でしょう。
ガレージの増築費用の目安 およそ110万円~210万円
ビルトインガレージ
建物本体の中に入り込む形のガレージで平屋で利用しなくなった道路側の部屋や3階建ての狭小住宅などで1階部分を丸ごとガレージにリフォームします。
車両の出入り口は間口が広くなるので柱などの構造体に支障が無いようにする必要があるでしょう。
ビルトインガレージ費用の目安 およそ140万円~350万円
組み立て式ガレージ
住宅本体とは独立した形で敷地の空きスペースにプレハブを組み立てるタイプのガレージです。
既製品で簡単に組み立てられるのでコストも抑えられます。
組み立て式ガレージ費用の目安 およそ70万円~130万円
リフォームチェックポイント
防水性能
住宅本体に増築するタイプのガレージは屋根や外壁を既設部分と接続することになるので2重、3重に止水処理をしたほうが安心でしょう。
排気ガス対策
車庫の奥にバックで駐車することになりますが、出入口が閉ざされると密閉された空間になるので排気ガスが充満してしまうので換気扇が必要となります。
防音対策
車種にもよりますが1階や上階の別の部屋にエンジン音が響きやすくなるので床や壁面の防音処理が必要でしょう。
在庫の確認
既製品のガレージの場合には屋根や外壁材の部的な取替えになるので、製造メーカーに在庫の確認をする必要があるでしょう。
製造中止の場合には類似の部品で代替えできないか相談します。
メーカー比較
既製品のガレージを設置するのであれば最初にガレージの専門メーカーに問い合わせして金額を比べましょう。
グレードは同条件にしてオプションの付加も確認します。
リフォーム業者選定
敷地と建物との関係を調査してもらい同条件で相見積もりを依頼しましょう。
業者によっては取り扱える既製品のガレージメーカーも限られてくるので希望メーカーの金額とそれ以外のメーカーの場合はどれくらい差額があるのかも確認します。
ビルトインガレージの場合には大掛かりになるので施工実績が豊富な業者が宜しいでしょう。
値引き率
既製品のガレージの場合にはメーカーによって定価からの何%か施工業者へ卸す段階で差し引かれて施工費と経費が上乗せされて施主と契約することになります。
見積もりで本体の値引き率を比較して余力がありそうな業者は交渉できるでしょう。
製品性能
既製品ガレージの屋根や外壁のデザインだけに囚われずに部材の太さやサイズ、風圧や積雪荷重に耐えられるのか確認しましょう。
台風が通過する地域や豪雪地帯は特別に補強が必要になる可能性が高いので確認します。
ビルトインガレージの場合には出入口を広げるために建物の骨組み移動が必要な場合もあるので構造計算をして耐震性能が低下しないようにする必要があるでしょう。
現地調査
広告などで既製品のガレージが安く宣伝されていることがありますが、標準的な工事費で表記されているので「安い」と飛びつかないようにしましょう。
敷地が変形していれば現場加工が増えますし、大型の運搬車両の侵入が困難な道路であれば軽トラックに積み替えて小運搬が必要となるので追加費用を請求されることもあります。
詳細に敷地形状や周辺道路の道幅や交通量なども調査してもらい見積もりに反映させましょう。
車種変更の有無
車両の買い替えやご家族が新たに車を購入される予定がないか考えてみます。
コンパクトカーからステーキワゴンになれば必要な面積は大幅に増えますし、車両が追加されれば追加費用が嵩んでくるので予算を事前に検討しておきましょう。
確認申請
建物の建ぺい率や容積率、採光などの制限があり確認申請が必要となるのでガレージの専門業者を通して地方自治体の担当部署に調整してもらい申請をしましょう。
・カーポートとガレージリフォームのまとめ
カーポートとガレージリフォームの費用が安いだけで依頼される方をお見受けしますが強風で屋根のパネルが壊れてしまったり長持ちせずにトラブルに巻き込まれることがあります。
施工実績の豊富なリフォーム業者にリフォームチェックポイントを確認しながらアドバイスを受けて進めることが大事だと思います。
費用については設置場所や規模によって異なるので上記の各項目の金額は目安として捉えて頂いて専門業者に相見積もりをもらい正確な費用を比べられると間違いないでしょう。
【カーポートからガレージにリフォームをお考えの方に参考になる記事です。】