廊下のリフォームをご検討中の方に後悔しないためのヒントを紹介していきます。
・廊下リフォームの価格ってどれくら必要?
廊下のリフォームは部分的に手摺を取り付けたり、床が傷んでいる部分を補修する数万円でできる軽微なものから幅を広げて壁面収納を設けたり、開き戸を引き戸に変更して自然彩光を取り入れるために天窓を設けたりすれば180万以上かかることもあるでしょう。
あなたの予算が数万円なのか数十万なのか、100万円程度なら賄えるのか考えてみて次に目的を明確にし業者にプランと相見積もりを取れば、自ずと相場がつかめて適正な価格でリフォームを依頼することができるようになります。
下記の注意ポイントをご覧になりながら目的を一緒に考えてみましょう。
・廊下リフォームの注意したいこと
廊下に通路以外の機能を求める
普通の廊下は家族が玄関とそれぞれの部屋を結ぶための通路でしかありませんが、廊下をリフォームするタイミングで幅を少し広げることで憩いのスペースに変身します。
ソファーや造り付けのベンチを廊下沿いに付ければ子供達や高齢の両親が腰掛けて会話も弾むことでしょう。
リビングに顔を見せないお子様とのコミュニケーションの場にもなります。
1m30㎝以上スペースを確保できるのであればベンチを対面させて設置すれば気軽にお喋りしやすいし、お洒落な机を置けば読書をしたり、ノートパソコンで趣味のサイトを閲覧したりと多目的に使うことができるでしょう。
廊下以外の部屋を広げたい
スケルトンリフォームで骨組み以外の内装を大幅に造り替えする際に、メインの部屋を広げたいなら廊下をできるだけ短くします。
間取りプランを工夫すれば間仕切り壁を最小限にして廊下を無くすことも可能でしょう。
風が流れる廊下にする
両サイドが部屋で囲まれている廊下は湿気が溜まりやすくなります。
廊下の内壁に換気用の高窓を設置したり扉にルーバーを付けることで、ドアを開閉しないでも風が流れるようにすることが可能でしょう。
居室からの音が漏れるのが気になるのであれば天井換気扇で対応できます。
太陽の光が降り注ぐ廊下にする
中廊下の場合は昼間でも薄暗くなりがちなので壁や天井のクロスなどは明るい色調を選びましょう。
廊下の真上に天窓(トップライト)を設置したり、廊下に面する木製建具に明り取りを取り付けることで居室に入ってきた自然彩光を廊下まで届けることができます。
2階建ての場合には、天窓と2階の床に明かりを取り込むための繊維強化プラスチック製のグレーチングを取り付ければ1階の廊下まで光が差し込み、夜は1階の灯りが2階の廊下に上向きに漏れてきて足元を照らすフットライトの役割を果たすでしょう。
廊下に収納したい
廊下の幅に余裕があれば家族がみんなで利用できる本棚を廊下に造ることができます。
奥行が20㎝程度あれば奥様の趣味のインテリア雑誌や子供たちの成長が分かる思い出の品物などを置くことができるでしょう。
お洒落な飾り棚になりお客様の目を楽しませることもできます。
廊下沿いにカウンターを付ければ下に収納物、上ではちょっとした作業ができて便利でしょう。
曲がり角を少なくする
複雑な間取りになると廊下を歩いて移動中に90度右に曲がったり、左に曲がったりしないと部屋に辿り着けない場合があります。
見通せないので廊下の角の反対側から家族が来ても認識できずに、鉢合わせして正面衝突しそうになることがあるので、間取りプランでは出来る限り直線廊下にして曲がり角を最小限に抑えましょう。
お年寄りに優しい廊下にしたい
高齢のご両親が歩くのが辛そうに思えたら廊下に体重を預けることができる手摺を取り付けましょう。
廊下に面する室内ドアも軽く開閉でき、先々を考慮して車椅子が通れる有効幅の引き戸にしたり、床材も足触りが良く滑りずらいクッション性がある仕上げにします。
ペットに優しく掃除しやすい
犬を飼い始めて廊下におしっこをしてしまい汚れや匂いが気になったり、滑りやすくて走り周りズルッと愛犬が足を取られて転ぶことがあります。
滑りずらくてメンテナンス性の高い表面加工された床材にしたり、腰壁を設けて引っ掻きに強いクロスに貼り替えると良いでしょう。
見えない床下被害
廊下を歩いていると床が部分的に沈んでしまい、ギシギシと異音が出てきて気になることがあります。
業者に依頼してフローリングを剥がすと下地材が腐っていて酷い時には、シロアリの食害でショックが隠せません。
そのまま放置していると被害が広がる恐れがあるので、シロアリ駆除と防止策が必要となり床の下地材の補修も含めてかなりのコストアップになるでしょう。
築年数が経過していて長い間床下の点検をしていない家屋は注意が必要です。
ヒートショック対策
冬場は暖房された居室と冷え冷えとした廊下の温度差でヒヤッとした経験があるのではないでしょうか。
高齢のご両親がいられるのであればヒートショック対策として、床下などの断熱性能を高めるリフォームで冬でも気温差を少なく過ごしやすい廊下にされるといいでしょう。
施工実績のあるリフォーム業者
廊下のリフォームは簡単なようでいて施工業者の経験が試されます。
依頼主の要望に対して的確な提案ができて、使いずらい場所やお金が無駄にかかりすぎる間違いは、お客様の身になりしっかりアドバイスしてくれる。
他の部屋との床や壁の統一感や仕上げのバランスが悪くないか、チェックすることを忘れないのがプロの仕事でしょう。
依頼主が求めるものにプラスαの納得を上乗せしてくれるリフォーム業者をみつけましょう。
【廊下のリフォーム相談ができる実績のある業者を探す方法を記事にしましたので参考にされて下さい。】
廊下に求めるポイントが明確になったら、どのようにして安くリフォームができるのか見てみましょう。
・廊下リフォームの価格を安くする方法
廊下だけをリフォームするよりかは他の部屋もまとめたフルリフォームの方が、工事ボリュームがあることで現場管理費や諸経費を抑えることができるので値引き交渉がしやすいでしょう。
該当する補助金なども申請されるとリフォームの費用負担が軽減されます。
予算が無くてどうしようもないのであれば廊下リフォームの目的に優先順位をつけて段階的に実施しましょう。
機能的に問題がある床や扉の補修を先行して、見栄えを良くしたりあったら便利だろうと収納を増やしたりするのは予算が確保できてからゆっくりリフォームします。
・まとめ
廊下を希望通りにリフォームすればそれなりの価格となります。
大切なことは、その金額に見合ったリフォームができて満足した廊下に生まれ変わったかどうかです。
床が劣化で凹んできて踏み抜く危険があり、応急処置で床を2万円で直してもらっても周りの床材と段差があり色や柄もバラバラなら後悔しかなく損したと思います。
両親のためにバリアフリーで車椅子利用を視野に入れて、間仕切り壁を移動することで廊下幅を広げる大がかりなリフォームを実施して150万円かかったとしても、私たち家族の希望を組んで親身になって話し合い理想的なプランで高品質に施工してもらえば満足できるでしょう。
ご家族で廊下リフォームの注意ポイントを見ていただいて参考にして頂けたなら幸いです。