対面キッチンにされて失敗されるのはデメリットを理解されていなかったり、事前にこの目で実際に確かめる必要があるのにしなかったからなのです。
ではどのような失敗があるのか一緒に見ていきしょう。
・対面キッチンリフォームの失敗例
ショールームで一目ぼれして対面キッチンにリフォームしたのは良いけども、使ってみると窮屈で使いずらくなってしまい後悔しています。
キッチン選びは製品の機能だけではなく、ご自宅の現状の間取りやキッチンのスペース配分を上手く調整しないと、対面キッチンの良さを生かすことができないでしょう。
対面キッチンリフォームを成功させるために特徴を一緒に見ていきましょう。
・対面キッチンの特徴を知る
デメリット
費用が高くなる
当初壁面に設置していたキッチンから対面キッチンにリフォームするのであれば、据え付ける場所が中央寄りに移動することになるので水を供給するための水道管、お湯を利用するための給湯管、コンロに接続するガス管を延長しなければなりません。
合わせて電源を供給するための電気工事や機械換気をするためのダクト延長なども必要です。
内装的にもキッチンの裏側の腰壁の仕上げや、吊り棚を取り付けるのであれば下がり壁を造らなければなりません。
1つの工種だけでは工事は完結しないので、それぞれ専門の作業員が必要となるので費用が割高になります。
調理の匂いが広がりやすい
開放的な対面キッチンであることからリビングとの距離が近い分、壁で仕切られた閉ざされたキッチンと比較すると調理の匂いが届きやすいでしょう。
料理の食欲をそそる匂いであればお腹を空かせた子供たちのお腹が鳴るくらいでしょうが、生ごみの匂いなどであれば不快に感じられでしょうから窓を開放して換気を促すことになります。
音が響きやすい
閉鎖的な間取りのキッチンであれば音はこもりますが、対面キッチンの場合はリビングに向いていてオープンな環境になるので調理中のフライパンを振ったりする音や水が流れる音、換気扇の音がまともに聞こえてくるので煩く感じることがあるでしょう。
コンロの前だけ壁を造ったり、静音対応のレンジフードや音が響かない工夫がされたシンクにすると緩和されます。
ご近所の友人に調理を見られる
旦那様が留守であればお客様に気を使い会話をしながら料理を作ることがあります。
親しい間柄であればお喋りしながらカウンター越しにキッチンを覗き込むこともあるでしょう。
家族であれば気兼ねなく調理をしている様子を見られても抵抗がありませんが食材や調味料、料理の手際の良さなどを見れれているようで気になることがあります。
逆に料理に自信があり誰に見られても大丈夫であればメリットになるでしょう。
急な来客に慌てる
予定外のお客様が訪ねてきたらリビングからキッチンの様子がある程度見えるので急いで片付けることになります。
両親などの不意の来客が多いご家庭なら、普段から洗い物や調理道具は小まめに片付けると良いでしょう。
よりキッチンスペースが必要
キッチン奥スペースの壁側にキッチンを据え付ける配置と比べると、対面キッチンの方がスペースを多く必要とします。
間取り計画でリビングやダイニングのスペースがあまりとれないコンパクトな設計の場合には、窮屈になるので向いていないでしょう。
メリット
お子様の様子が見やすい
キッチンがリビングに向いているので子供たちが何をしているのか一発で見渡せます。
宿題をせずにテレビばかり見ていたり、小さなお子様の危ない行動も即座に制止できるでしょう。
テレビを見やすい
主婦は忙しくゆっくりテレビ鑑賞している時間はあまりないでしょうが、対面キッチンであれば料理や食器の片づけをしながらリビングのテレビを見ることができます。
どうしても今直ぐに見たい番組や気分を切り替えたい時などは良いでしょう。
ただしテレビまでの距離によっては、音声が聞き取りずらいこともあるのでキッチン専用のスピーカーで対応します。
料理の配膳がスムーズ
キッチンの間取りが奥まっていて壁面に配置されていると、食卓までの距離が長くなり配膳に時間がかかります。
対面キッチンであればダイニング側に料理を仮置きして、即座に料理を運べることで家事導線が短縮されるでしょう。
奥の壁面にキッチンを据え付けると食器棚が同じ並びになり横移動が多くなりがちですが、対面キッチンであれば後方に冷蔵庫などが配置されるので振り向いて、一歩踏み出す程度で目的の物が取り出せるので奥様に嬉しい環境です。
対面キッチンのメリットとデメリットを把握できたと思います。
これからご自分にとって対面キッチンが本当に合っているのか?どうすれば理想的なリフォームができるのか注意点を考えてみましょう。
・対面キッチンリフォームのチェックポイント
お料理をするのは自分だけですか?
奥様が一人で調理をされるのと旦那様や子供たちも一緒に料理をするのとでは当然必要なスペースは異なります。
コンパクトな対面キッチンだと窮屈で役割分担をしてキッチン内を熱い調理鍋を手に移動しながら、食器棚の上から大皿を取り出そうとする家族と接触しそうになり危ない思いをするかもしれません。
今は十分な広さでも小さなお子様に近い将来料理を教える日のことを考えると、2~3名が行き来するのであれば1200mm以上の通路幅が欲しいところでしょう。
間取り的にリビングやダイニングとの面積配分を考える必要があるのでリフォーム業者と話し合い調整します。
開放的な環境を本当に好むの?
デザイン性や憧れから対面キッチンへリフォームをする前に、自分が本当に必要としているキッチン環境なのかをもう一度考えましょう。
対面キッチンは、奥様も家族を見渡せて絶えず会話もできるオープンな状態です。
料理中は邪魔が入らない環境で集中したい、調理の匂いや音が響いてしまい旦那様や子供たちの反応が気になってしまったり、孤独な環境を苦にならないなら対面キッチンは向いていないかもしれません。
吊り棚の必要性は?
対面キッチンの売りは視野が広がる解放感ですが、天井から吊り棚が下に突き出ていると魅力が半減するように思えます。
収納力アップも期待されているのであれば、システムキッチンのセットとして吊り棚を付けられても良いでしょう。
しかしキッチンのリフォームが終わって圧迫感があると後悔しないよう、事前にショールームで吊り棚のイメージを確かめる必要があります。
意外と吊り棚の中身がガラガラでほとんど利用されていないご家庭をお見受けします。
私も高いところの出し入れは面倒になることがあるので、気持ちを理解できるので必要性を今一度考えてみましょう。
キッチンの前にカウンターは必要?
対面キッチンの前方に高めのカウンターを設けることで、シンク内での洗い物や調理している手元が見えずらくなります。
当然配膳の時に大活躍するので大変便利ではありますが、奥様から見通せる範囲が狭まることで解放感が半減することと、リビングから見ると腰壁の面積が増えることでオープンな空間が少なくなり圧迫感を感じられるかもしれません。
カウンターを付けずにフラットなキッチンにすることでペニンシュラキッチンのようなフルオープンな印象を得られます。
調理も広くなった作業スペースで捗り、視野も広がるので開放的な反面、ダイニングからは丸見え状態になります。
どちらを優先するかは奥様の思いで選択されると間違いないでしょう。
匂いが気にならなくなる工夫を
コンロ前に壁を造らない対面キッチンの場合には、換気扇で吸い込む前に煙や匂いが逃げやすくなります。
匂いの元である煙を効率良く吸気できる高性能なレンジフードや、表面加工で消臭効果があり油汚れも落としやすい不燃機能のある壁紙をキッチン周りに使うことで匂い対策になるでしょう。
生ゴミの匂いも気になるのであれば家庭用の生ゴミ処理機を設置するのも手です。
カタログやショールームで効果を確かめて下さい。
・まとめ
奥様が利用しやすい対面キッチンにリフォームするには、見て頂いたデメリットをできるだけ改善する必要があるでしょう。
せっかく費用をかけて奇麗な対面キッチンを手に入れたのに、理想と違ったと後悔はしたくないはずです。
ご夫婦で対面キッチンの注意ポイントをご覧になってリフォーム準備をされたなら奥様が満足でき、ご家族も笑顔あふれる対面キッチンなることでしょう。
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