室内ドアリフォームの価格を抑えるために注意すべきポイントを紹介していきます。
・室内ドアのリフォームで後悔してませんか?
室内のドアを取り換えるだけであればおよそ10万円程度で済みますが、開口部の位置を移動すると撤去後の壁の下地組やボード貼り+仕上げや場所によっては、スイッチやコンセントなどの電気工事も発生してくるのでおよそ30万円程度に費用が膨らんでくることがあります。
後悔をしないためにはリフォームの目的と予算をしっかり抑える必要があるのです。
・損をしない室内ドア価格の比較ポイント
室内ドアのサイズ変更をする場合には、ドア枠も一緒に取り換える必要があるためにドア側面、上部の壁下地材やボードを撤去してドア枠を固定するための補強材を取り付ける必要があり、工種が増えることで費用が高くなる要因となります。
ドア本体でも既製品であればメーカーの標準的なサイズが決まっていますが、規格外の寸法にしてしまうと特注となり製作日数も余計に掛かり割高になってしまいます。
小規模な工事ではありますが、どの部分のドアをどの程度リフォームするかによって費用は抑えることができるのです。
1、必要性を考える
室内ドアのリフォームを考える時に、間仕切り壁に両方の部屋を行き来できるように開口部を造り、木製ドアを設置したり高齢の両親のために開きやすい引き戸にするなどがあるでしょう。
必要な個所を部分的にリフォームする方法よりも、全体的な内装のリフォームとまとめてやってしまった方が材料の発注も安くなりますし、工事ごとに発生する現場管理費や諸経費の削減にも繋がることを理解しておきましょう。
【室内ドアの悩みについて記事を書きました。ご参考ください。】
2、室内ドアリフォームの予算を決める
開き戸を使いやすい引き戸にリフォームするのであれば、サイズを広げたり壁部分の補修工事も発生するのでおよそ18万円~32万円程度が目安となるでしょう。
お年寄りでも簡単に開閉できるバリアフリータイプはストッパー機能も付いていて、設置個所やサイズによりますがおよそ25万円~40万円程度が目安となるでしょう。
建物の構造により撤去復旧費用が異なってくるので見積もりが必要です。
木造軸組工法であれば内部の間仕切り壁は木下地組になるので、筋交いなどの影響のないヵ所であれば比較的容易に開口寸法を変更できますが、鉄筋コンクリート造で耐力壁の場合は、はつり作業や補修作業に手間がかかるので割高になります。
計画的にリフォーム費用を積み立てられれば理想的ですが、突発的に必要を迫られらる場合は貯蓄からの切り崩しや、リフォームローンを利用することも視野に入れて予算計画を進めましょう。
室内ドアのタイプを選ぶ
室内ドアは作動方向が異なるためにメリット、デメリットがあるので目的にあったドアを選ばれることがリフォーム成功の基本となります。
開き戸
一般的に採用されている開き戸ですが、リビングや子供部屋、寝室などで見られますが内開きでも外開きでも開いた方向に空間が必要となり、人と鉢合わせする可能性があるので動線を十分考慮する必要があります。
開き戸は開けた時に、蝶番側に隙間ができるので指などを入れた状態で閉めると危険なので、小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。
扉を開けた状態を維持するために、棒状の物などを蝶番付近に差し込み無理やり閉めようとすると、蝶番が変形して正常に開閉できなくなることがあります。
枠部分の戸当たりにドア本体を押し付けて閉めることで密閉されるので気密性が高いです。
引き違い戸
和室であれば敷居、洋室であればレールを利用することで建具を左右に開閉することができるので、高齢者のためのバリアフリーリフォームなどに向いています。
開き戸と違い手前に空間を必要としませんが、ドアを閉める時に指を挟むこともあるので注意が必要です。
引き戸は隙間が多く気密性が低い傾向にあります。
引き分け戸
二つの部屋を一体の空間にしたい場合に、引き分け戸にすることで2枚の扉を両方向へ同時に移動させて開けることで、開口部を最大限に確保することが可能です。
戸の擦り合わせ部分やレール部分に隙間が生じやすいので気密性が低い傾向にあります。
引き込み戸
洗面室やトイレなどで採用されやすい引き込み戸は、ドア本体が収入されるので見栄えがスッキリして収納部分の壁に物を設置することができます。
定期的に扉を外して戸袋内を掃除をしないとホコリが溜まりやすいです。
折れ戸
収納のクローゼットや浴室などで利用される場合が多く、スペースが小さな場所でも横方向に折り畳むことができます。
折れ戸は閉める際に扉の本体間に隙間があるので、指を入れた状態で閉めると危険なので小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。
引き違い戸と違い激しくスライドさせると、引っかかったり部品が損傷することがあります。
室内ドア本体を選ぶ
フラッシュ戸
フラッシュ戸は、一般的に普及している扉で下地の骨組みに表面は化粧板などで仕上げられていて、内部は空洞なので軽量化されているのが特徴です。
既製品の場合は種類が豊富でデザイン性が高い商品が多く生み出されています。
框戸
框戸は厚みのある無垢の木材を組み合わせて、自然の風合いを生かした重厚感があるドアを演出できます。
フラッシュ戸のような空洞で無いので重量があり、枠や蝶番もそれに見合った丈夫タイプになるので高くなる傾向にあります。
どこにもないオリジナルの高級感があるドアを求めるなら框戸が向いているでしょう。
室内ドアのリフォーム方法を選ぶ
ドア本体を補修
最も費用が掛からない方法でドアの支障がある部分である面材の破損部分の補修や蝶番やハンドルのみを交換します。
部分補修なので見た目では補修部分に違和感があるでしょう。
ドア本体の取り換え
取り返したい部分の枠を活かした状態で扉のみを交換することで、費用も安く簡単にリフォームが完了します。
既製品の場合には、メーカーや寸法、柄などは枠に合わせる必要があるのであまり選ぶことができないでしょう。
ドア本体+枠の取り換え
全てを取り換えるのでドアのタイプや寸法を広げたり、位置を移動することも可能なので選択肢が広がり満足度が高いでしょう。
移動する場合には、基にあった壁の開口部を塞ぐ作業と、新たに扉を設置するために開口部を造る作業が発生するので工程も複雑になりコストも高くなります。
下枠の段差を解消したり開口部の幅を広げる必要があるバリアフリーリフォームの場合はこの方法になります。
3、室内ドアリフォーム相場を調べる
室内ドアリフォームの相場を調べるにはやはり相見積が必要です。
面倒ですが地元の業者や全国展開している大手のリフォームも含めて複数の業者へ見積もりを依頼しましょう。
それぞれの良いも悪いも特徴が分かるし、項目ごとの平均金額を知ることが大切です。
室内ドアを既製品で選ばれてリフォームするのであれば、定価からの値引率が大きいのでメーカーごとに比較されると良いでしょう。
【室内ドアなどの少額リフォームでも簡単に見積もりできる方法について、こちらの記事で詳しく書きました。無料なので利用しやすいと思います。】
・室内ドアリフォームの価格比較まとめ
ドアのリフォームと言っても数万円の部分補修から数十万円規模のリフォーム工事まであるので、必要性を真剣に考えて具体的なドアのタイプなども家族で事前に話し合われてシュミレーションしてみましょう。
「そこまでは必要ない」とか「どうしてもこの場所は外せない」など自宅のドアリフォームが明確になります。
差し迫った必要性がなければ、キッチンや浴室なども一緒にリフォームすることが可能なら、同じメーカーに揃えることで製品発注がまとめられることで値引き交渉がしやすくなるので検討されて下さい。
後悔することのない家族が笑顔で包まれるドアリフォームができることでしょう。