リフォーム工事を考えた時に一番の悩みが、どのリフォーム業者に依頼するかではないでしょうか。
大手のリフォーム会社から地元で活躍している小規模な業者までたくさんの会社があるので選ぶのも大変です。
工事が終わって後になり失敗したと後悔しないためにも、自分たちに合ったリフォーム会社を見極める方法を見ていきましょう。
・リフォームができる業者は無数にある
リフォームの場所や規模により業者は様々で、設備の機器を取り換えたり、棚を据え付ける軽微な作業から、内装の壁や床材を改修する工事、構造体である部分を増築する大規模な工事まであります。
工事の種類により職種も多く絡み合ってきて、塗装工事、内装工事、木工事、水道工事、ガス工事、コンクリート工事など複雑な工程を調整する施工管理能力が問われてきます。
そこでゼネコンなどのリフォーム部門や、住宅メーカー、工務店などが考えられるでしょう。
中には規模が小さくても、内装工事業者や防音工事業者などもリフォームを手掛けているところも見うけられます。
関連する異業種からドンドン参入してくることも予想されることから、リフォーム業者を選択する幅が広がった反面、目移りしやすい現状で、後悔しないためには施主の見る目が問われています。
・成功するリフォーム業者の選び方
自宅のリフォームを成功させるためには、技術力があり信頼と実績があるリフォーム業者を選ばなくてはなりません。
慎重にポイントを押さえて絞り込みましょう。
1、得意分野を見極める
ほとんどのリフォーム業者では、どんな難しいリフォームでも対応できるので相談して下さいとアピールしていますが、得意不得意があるので見極めます。
慣れないところに依頼すると、下請けに丸投げされて現場管理が行き届かないことがあります。
屋根工事が専門とか、外壁の塗装が専門、内部の水回りの工事が専門などがあり、会社概要や施工実績を見れば分かります。
部屋の増築などの躯体コンクリートや構造体に関係するリフォーム工事であれば、大手のリフォーム業者や建設会社、住宅メーカー、工務店などであれば安心感があるでしょう。
2、建設業許可を取得している
知事もしくは大臣許可の建設業許可番号を持っているリフォーム業者が安心です。
許可の業種は「建築一式工事」や「電気工事」など28種類に分かれていて、これを得るのは営業所ごとに資格を持つ技術者を置くことや、法令に違反していないことなどが条件です。
許可業者であればホームページなどで確認できるでしょう。
【建設業許可の必要のない少額リフォーム業者を選ぶ際に参考になる記事を書きました。】
3、リフォーム会社を直接訪ねてみる
リフォーム業者を決める前に、会社を訪ねて対応や雰囲気を確かめます。
事務所内が整理整頓されていて、清潔で社員の受け応えはちゃんとしているかを見ます。
営業担当や事務員の対応が愛想もないなら、顧客に対する配慮に欠けているので現場でも同じような工事をされる可能性があるので注意が必要です。
4、過去に施工したお宅を訪問する
リフォーム業者より最近工事をしていたお宅を教えてもらい訪問します。
施工例としてみることも大事ですが、家主に業者の対応具合などを聞かれるといいでしょう。
それとリフォームが完了して月日が流れているのであれば、リフォームした部分にトラブルが発生していないか、アフターメンテナンスはどうかなどを確かめます。
5、飛び込み業者は要注意
こちらから頼んでもいないのに何度もリフォーム業者が訪ねてくる。
無料点検と称して外壁や屋根の点検をして、必要以上に劣化が激しいと不安を煽る業者がいます。
中にはキャンペーン期間中なので安くなりますとか、この地域で初めてなのでモデル物件として格安にしますと甘い言葉で誘ってきます。
全てがそうではありませんが、簡単に上手い話乗らずに、他の業者としっかり比べましょう。
6、規模の大きな全面リフォームは建築士が安心
住宅設計をしている建築家であれば、洗練されたデザインで注文者の難しい要望を形にしてくれるでしょう。
相見積をチェックしてくれたり、工事監理をしてもらえるので安心です。
費用の目安として総工費のおよそ10%が設計料、工事監理費として必要になります。
費用を抑えたいのなら大手のリフォーム会社であれば、建築士の設計担当者が担当してもらえることもあります。
7、担当者の資格を確認する
リフォーム工事の場合には新築工事と違い、営業担当が工事監理も含めてする場合が多いのが現状です。
そこで工事の品質に関わる大切なことなので、できれば建築士などの資格を取得している方がベストだと思います。
例えば1級建築士、2級建築士、1級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなどです。
【リフォーム工事の資格について記事を書きました。ご参考ください。】
8、リフォームの力量を確認する
ご自分が計画しているリフォームプランに対して、適切な返答ができるかがチェックポイントです。
質問に対してハッキリと回答できない、適当な答えをする、その場しのぎな感じがするようではダメです。
注文者としても、素人なりに調べられていると思いますが、簡単な質問からぶつけてみて下さい。
スキルがあるならば、独自の考えを盛り込んだ納得できる回答が得られるでしょう。
そうでなければ担当者を変更してもらうか、業者そのものを考え直した方がいいでしょう。
9、会社の規模に惑わされない
全国規模でリフォーム展開している大手の会社は、安定感があり書類や保証などがしっかりしています。
その反面、現場で工事をする加盟店の技術にバラつきがあるのが現状です。
地域密着型のリフォーム業者の場合には、小回りが利く印象があります。
その反面、経営状態や現場の対応に疑問を持つ場合もあるようです。
メリット、デメリットを踏まえて総合的に選ぶ必要があります。
10、保証内容を確認する
アフターメンテナンスが充実していることが大切です。
リフォーム工事が竣工して、引き渡しを受け、時が経ち思わぬ形で不具合が出てくるものです。
そんな時に電話1本で業者が駆け付けてくれて、無料で直してくれるサービスは必要です。
支払いが終わったら対応してくれない業者もいるので最悪です。
保証期間は会社によって設備部分の場合には、1年間とか躯体部分の不具合は10年とか様々です。
契約前に依頼予定の業者に具体的に何度も確認しておきましょう。
・リフォーム工事の流れ
リフォームをスムーズに行うには計画から業者選び、工事着手までのイメージをしっかり作る必要があります。
1、情報を集める
家族でショールームなどを見学して実物の質感や使い勝手などを確かめたり、カタログやネットなども含めて情報収集します。
2、プランの作成
家族で話し合いながらリフォーム個所を決めてスケッチ程度で良いのでリフォームプランを作成します。
口頭で希望を伝達しても良いのですが、図面などがあればイメージが掴みやすく業者の動きもスムーズになるでしょう。
合わせてリフォーム予算もこの段階で確定しておくと良いでしょう。
3、リフォーム業者を選定
地域の評判がいいリフォーム業者や大手のリフォーム会社も含めて条件を提示して数社に見積もりを依頼します。
提案されたリフォームプランと見積もり条件が最も合致している業者を絞り込んでいきます。
もし全ての業者が条件に満たない場合には、断わり再度依頼し直すこともあります。
4、現地調査
決定した業者に自宅のリフォーム個所を現地調査してもらい詳細なプランを計画してもらいます。
条件が変更になる部分があれば再見積もりを作成してもらいます。
5、工事請負契約を締結
契約図面や必要な書類を相互に確認して問題が無ければ契約します。
勘違いによるトラブルが発生しないように読み合わせをしましょう。
6、リフォーム工事を着手
契約業者と打ち合わせを繰り返しながらリフォーム部分に使用する機器や建築材料を選び承認することで工事がスタートします。
・信頼できるリフォーム会社の選び方まとめ
家族で話し合った希望を忠実にマイホームに再現してくれるのがリフォーム業者の役割だと思います。
技術と経験が豊富で信頼できる会社を選ぶことが、リフォームを成功させるための最大の秘訣です。
知り合いの紹介や大手の会社だからと安心して、何も調べないで安易に業者を決めることが無いように慎重に選んで下さい。
時間が掛かり手間取るでしょうが、マイホームで家族が笑顔ですごせる環境を造るには、妥協せずにしっかりチェックしましょう。
「リフォーム業者とは」
リフォームの場所により軽微な作業から、増築工事までします。
ゼネコンなどのリフォーム部門や、住宅メーカー、工務店などがあります。
内装工事業者や防音工事業者などもリフォームを手掛けています。
後悔しないためには注文者は慎重に選ばないといけません。
「リフォーム業者を選ぶポイント」
1、得意分野を見極める。
屋根工事が専門とか、内部の水回りの工事が専門などを会社概要や施工実績から調べます。
全面リフォームや部屋の増築などであれば建設会社、住宅メーカーや工務店となります。
2、建設業許可を取得している。
知事もしくは大臣許可の建設業許可番号を持っているリフォーム業者が安心です。
3、リフォーム会社を訪ねる。
リフォーム業者を決める前に、会社を訪ねて対応や雰囲気を確かめます。
4、施工したお宅を訪問する。
お宅の方に業者の対応具合などを聞きます。
アフターメンテナンスの状況を確認します。
5、飛び込みの業者は慎重に対応する。
無料点検と称して不安を煽る業者がいます。
簡単に上手い話乗らずに、他の業者としっかり比べましょう。
6、規模の大きな全面リフォームは建築士に依頼する。
建築家であれば、注文者の要望に答えてくれるでしょう。
相見積をチェックしてくれたり、工事監理をしてもらえるので安心です。
7、担当者の資格を確認する。
営業担当が工事監理も含めてする場合が多いのが現状です。
できれば建築士などの資格を取得しているか確認しましょう。
8、リフォームの力量を確認する。
適切な返答ができるかがチェックポイントです。
質問に対してハッキリと回答できない場合にはダメです。
9、会社の規模に惑わされない。
全国規模でリフォーム展開している大手の会社は、安定感があり書類や保証などしっかりしています。
地域密着型のリフォーム業者の場合には、小回りが利く印象があります。
メリット、デメリットを踏まえて選ぶ必要があります。
10、保証内容を確認する。
アフターメンテナンスが充実していることが大切です。