全面リフォームだと仮住まいを探して引っ越しすると費用が嵩むので悩んでいます。
このような方に一戸建てに家族も住みながらリフォームできる方法を紹介していきます。
・一戸建てリフォーム中の仮住まい費用が大変
キッチンのような部分的なリフォームであれば短期間で完了するので少しの我慢で済みます。
しかし建物全体をフルリフォームするとなると家の中に家族の生活空間を確保することが難しくなり、仮住まいでの生活が一般的でしょう。
近くに実家があり気軽に寝泊まりできるのであれば別ですが、通常のアパートを短期間借りるのは、よっぽどボロボロで不人気な物件か昔から大家さんが顔なじみでもないと難しいです。
そうなると家具や家電が揃っているウィークリーマンションなどになるでしょうが、割高になるのは目に見えていてどうにか出費を抑えたいと思うところでしょう。
・どうすれば住みながらリフォームできるのか
家族が日常生活を送っている家の中に他人であるリフォーム業者の作業員が頻繁に出入りすることで、気を遣うし何かと我慢しなければなりません。
業者の立場も同様で作業をしている状況を施主に絶えず見られている緊張感と音や埃を出さないように、注意しなければならないことで進捗が遅れる傾向にあります。
このことから業者と施主の信頼関係を築くことが難しい状況下で、どのように折り合いをつけるかが住みながらのリフォーム成功の鍵になるでしょう。
ではどのようにすれば後悔しないリフォームができるか注意ポイントを見ていきましょう。
・住みながらのリフォームチェックポイント
工事期間に余裕を持てる
住みながらのリフォームでは施主の方々が生活できるようにするために、シートなどで養生して区分けしなければなりません。
効率よく作業することが困難なために同じ作業でも時間がかかるので工期に余裕を持たせた方が宜しいでしょう。
短工期にしてしまうと施工が荒くなり雑な仕上げりになったり無理な作業で事故でも起きたら大変です。
涼しい季節を選ぶ
間仕切り壁の移動などで電気の切り替えを伴う工事もあるので、できれば冷暖房が使えなくても過ごしやすい時期を選ばれた方が宜しいでしょう。
それが難しいのであれば家族の生活スペースだけは仮設的に冷暖房器具を稼動させることも可能ですが別途費用が必要となります。
騒音は聞こえる
コンクリートの壁を削岩機で解体する音や電動工具で木材を加工したり合板を固定する音など、様々な騒音が響き渡ります。
エリア分けして仮設的な防音間仕切りで覆ったとしても騒音を完全に防ぐことは難しいでしょう。
最初から煩い中で生活することを覚悟した方が気が楽です。
多少の埃は我慢できる
騒音と同じように電動工具でフローリングをカットすれば木くずが飛び散ります。
外壁をコンプレッサーを使って吹付塗装をすれば足場に防炎シートを張り巡らしていても多少は建物周囲に飛散することもあります。
完全に飛散物や埃を防ぐことは難しいので、小まめにチェックをして掃除をしてもらうようにしましょう。
業者に感謝の気持ちを持てる
リフォームをしてもらっていることに感謝の気持ちを絶えず持ちましょう。
施主と請負業者の関係ではありますが人間ですから心の中が現場の仕上がりに現れてきます。
不信感を抱いていれば表情や態度に現れるので、自分たちは信用されていないと感じることでしょう。
丁寧にするどころか、さっさと終わらせて別の現場に行こうと慌てだしたり、挙句の果てには別の現場を優先させてしまい工期が遅れてしまうと大変です。
要望は現場担当者に言う
現場で気になることは作業員に直接言ってしまうと当初の取り決めと違うことで混乱を招くことがあります。
現場担当者に連絡をとり変更であれば内容や金額を取り決めてから正式に作業員へ指示してもらいましょう。
後になり言った言わなかったとトラブルになる要因です。
予算に余裕を持てる
住みながらリフォームすることで仮住まいの費用が浮く半面、余計に費用がかかることもあるので予算には余裕を持たせて計画しましょう。
仮設トイレ
既存のトイレの撤去リフォームをできるだけ最後にすることで、一定期間だけ知り合いのお宅や近所の公園を利用することも可能ですが不便ではあります。
そんな時には、お庭に仮設の水洗トイレをリースで設置することができるでしょう。
工事現場に設置するタイプなので慣れないと使いづらいと思いますが、出掛けるよりはマシだと思います。
養生費
ご家族が住まわれる空間とリフォームする空間をゾーンで分けて、その間を仮設的に養生シートなどで仕切ります。
主に埃が入り込まないように天井や壁、床に密着させて隙間が空かないように念入りに施工する必要があるので仮設工事の費用が追加されることも考えましょう。
あくまで仮設なので音や匂いを防ぐことは厳しいと思われます。
トランクルーム
リフォームでスペースが取られるので、ご家族が限られた空間で生活することになり大きなソファーやダイニングテーブル、高価な家具などは工事期間中、トランクルームに保管された方がキズや汚れから守れるので安心です。
家具の移動費
住みながらのリフォームはご家族が住まわれている場所を移動しながら進めていくので、その都度家具の移動が必要となります。
業者に依頼されるのであれば費用が別途発生するでしょう。
銭湯や外食代
2階建てでそれぞれに浴室とキッチンがあれば上下階で区切って、リフォームのタイミングをずらすことで途切れずにお風呂に入ったり料理をすることは可能でしょう。
そうでなければユニットバスやシステムキッチンの撤去から新設、配管作業が完了するまでは通水することはできなくなるので温泉施設や銭湯を利用したり外食や惣菜を購入される機会は増えます。
変更追加費用の増加
目の前でリフォームが進んでいく様子を見ていると「キッチンの後ろ側に棚が欲しい」「やっぱり寝室が狭いので間仕切り壁を30㎝移動させたい」と業者との最初の打ち合わせで取り決めたことが覆ったり、新たな要望が出やすい環境と言えます。
銭湯も気分転換になる
家のお風呂よりも広い温泉施設や銭湯へ行くことを億劫に感じたり不便さでイライラせずに、気持ち良い、ゆったりできると感じて気分転換できるなら宜しいでしょう。
リフォームを楽しめる
振動や騒音、粉塵などで落ち着かないと不満を口にしないで、ご自宅が見違える様子をイメージしてリフォームが完成することを楽しみにワクワクするなら良いでしょう。
病人や勉強中の家族がいない
ご家族に病気を患った方やご主人の仕事に関連する資格取得の勉強中であったり、お子様の受験勉強の真っ最中であればリフォームの着工時期をずらした方が宜しいでしょう。
信頼できる業者を探す
施主の要望を最適なリフォーム方法で具現化できて顧客の立場に絶えず立ち対応できることが業者が理想でしょう。
住みながらのリフォーム実績
何と言っても施主が住みながらリフォームをしてきた施工実績が豊富な業者が間違いないでしょう。
顧客の細々した要求にも経験に裏打ちされた技術力で戸惑うことなく対応してくれます。
現場担当者の人柄
施主の要望に対して適切なアイデアを提案してくれる確かな技術力が必要でしょう。
リフォーム工事では突発的に予定外のことが起きる場合が多々あります。
養生が剥がれて室内に埃が入り込んできたり、ブレーカーが落ちてしまい電化製品が使えなくなることも考えられます。
現場担当者が敏速に問題ヵ所に急行して対処してもらえると安心でしょう。
これくらいはリフォーム工事では当たり前と行動も鈍く、ふてぶてしい態度だと任せられません。
打ち合わの時間が作れる
リフォームする範囲を区分けして施工区間と居住空間が工程により入れ替わることが多いので細かな打ち合わせが必要になります。
騒音や振動が発生する作業期間や施主が移動する時期など、聞いてなかったとトラブルが起きないように絶えず進捗を把握しておく必要があります。
ストレスが溜まったら近場に旅行に行ける
大規模なリフォームでは数ヵ月に渡り工事が行われることも珍しくありません。
休みの日は別としても家の中で「ドンドン」「カンカン」「キュイーンキュイーン」と頭に響く騒音ばかりだと気も休まりません。
イライラしているなと気が付いたら家族で小旅行に出かけるのも良いでしょう。
リフォーム現場で緊急事態が発生することもあるので戻りやすい距離感の場所にします。
ご近所と良好な関係を築いている
ご自分たちが感じているようにご近所も騒音を感じています。
屋根や外壁のリフォームであれば粉塵が飛び散ることもあることでしょう。
事前にご挨拶をしてご迷惑をかけることを告げる必要がありますし、関係性が悪いとご近所からクレームが来て更にストレスが溜まってしまいます。
家族が協力的で仲が良い
「こんなに煩いと思わなかった」「銭湯は恥ずかしいから嫌」など家族から不満が噴出するようだとリフォームは上手く行きません。
協力し合いながらできるだけネガティブな発言をしないように、理想的な住まいを作るための協力体制が不可欠でしょう。
・まとめ
住みながらリフォームできればご主人様の出勤やお子様の通学もいつもと同じように行えるのは魅力的です。
チェックポイントをご理解頂ければ業者との意思疎通も図れてトラブルも少なく、満足できるリフォームになることでしょう。
実績のある業者との出会いとお互い協力し合える関係が築くことができるヒントになれば幸いです。
【少額のリフォームでも独自の基準で優良業者を選定してもらえる便利なシステムがあるので、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】