ご自宅の便器交換で費用が高過ぎて困惑しないためのチェックポイントを紹介します。
・便器交換での失敗
奥様から仕事中に電話が入って「便器から水が漏れて大変だから早く帰ってきて」と言われ飛んで帰ったことはありませんか。
遅い時間だったのでタウンページから手当たり次第に電話して業者に来てもらったのは良いけども「便器自体を取り換えた方が良い」
と勧められて、検討する暇も無く交換しましたが後で25万円も請求されて固まってしまった。
このような事態に陥らないためにも便器交換の費用を経済的にできるコツを一緒に見ていきましょう。
【トイレリフォームを検討中の方に読まれている記事です。】
・便器交換を安くできるコツ
便器の交換は部分的にできる
便座だけの交換
長年使ってきて経年劣化などで便座が割れて亀裂が生じてしまうことがあります。
このような場合には、便座だけを取り換えることで安く済ませることができるでしょう。
便座の形状は前丸と前割タイプがあり、大きさの種類は取り付け固定の穴から先までの長さが44cmと47cmのタイプがあるので現状の便座を測っておきます、
メーカーと製品番号が分かれば同じ便座を注文することもできますが、古いタイプは生産中止になっているので交換可能な便座を専門業者に調べてもらいましょう。
【便座交換費 1万円~2万円】
【暖房温水洗浄便座設置費 4万円~10万円】
洗浄機能を付けるには電源が必要となるので、コンセントが無い場合にはトイレ内に引き込むための電気工事の費用が発生します。
タンクだけの交換
便器の水の流れが悪くなることがありますがタンクの不具合が原因であったり、経年劣化で水漏れすることがあるでしょう。
便器一式を交換しないでもタンクだけを交換すれば費用を抑えることができます。
業者は便器の取り換えを勧めてくる場合が多いでしょうが、問題のあるタンクだけの入れ替えを依頼しましょう。
タンク内の部品を調整したり取り換えるだけで水量が改善することもあるので、業者に質問を投げかけてどのような工夫をして工事をするのか様子を見ます。
【タンク交換 3万円~7万円】
【フラッシュバルブ、止水栓、ボールタップ、パッキンなどの交換 1万円~4万円】
シンプルな便器にする
現在の便器は高機能で温水洗浄機能や自動で蓋が開閉したり、自動で洗浄するなど魅力的ですが当然高額になるので目移りしてもシンプルな便器に交換しましょう。
業者は在庫がある便器を勧めてきますが、たとえ割引されても元値が高い可能性があるので他の業者とも比べる必要があります。
【一般的な便器 6万円~12万円】
【暖房温水洗浄機能付き便器 13万円~22万円】
【タンクレスの温水洗浄便器 18万円~27万円】
【タンクレス自動フタ開閉便器 20万円~30万円】
便器をネットで購入する
割安の便器をネットショッピングで購入すればお得でしょう。
地域に密着しているリフォーム業者に便器の交換を依頼すれば3万円~6万円程度でやってもらえます。
業者は施工だけなので保証はありませんし、便器の形状を間違うと排水芯がずれてしまい、取り付けができないことがあるので注意が必要です。
便器を注文される前に専門業者に購入予定商品を見てもらい相談された方が良いでしょう。
【ネットの便器販売価格 3万円~】
部分的な補修で持たせる
タンクや便器のひび割れを部分的に補修することは陶器なので難しいでしょう。
補修できる業者が探すことができれば見積もりを依頼して、比較すれば費用は安く抑えられるかもしれません。
ただしメーカーとしては補修は推奨していいないので、保証得られないのでお勧めできません。
僅かに染み出る程度の水漏れであればご主人が応急処置でコーキング処理をしておいて、水回りのリフォームと一緒に便器を取り換えられた方が現実的でしょう。
【便器補修費は調査中】
排水芯を合せないと損をする
トイレ内で便器の種類により排水の位置が異なってくる場合があるので、事前に専門業者に見てもらいましょう。
せっかく気に入った便器を見つけても排水芯が異なる事で、排水の変更工事が必要となり追加費用が発生することがあります。
少し割高になりますがメーカーによってはリフォームしやすいように、便器内で既存の排水に位置を調整できる製品もあるので専門業者に確かめましょう。
和式トイレを洋式にするのは高くつく
古い住居で和式の便器から洋式トイレに変更するリフォームをする場合がありますが高額になります。
和式便器は床に埋め込まれるように設置されているので取り外すには、周囲を解体しなければならず複数の工事が必要となり30万円~40万円はかかるでしょう。
大掛かりなリフォームになるので高齢の両親がいらっしゃれば介助がしやすいように、トイレのスペースを広げたりドアを引き戸にするなどの工事とまとめて依頼されると費用の値引き相談がしやすいです。
トイレの内装である壁クロスが捲れたり床のクッションフロアーが傷んできていたり、タイル貼りであれば目地が取れたり、ひび割れが発生していると13万円~25万円程度の工事費になるでしょう。
建物の築年数が経過しているのであればスケルトンリフォームで一緒に施工するとスケールメリットで安くなるでしょう。
資材の発注や現場管理もまとめてできることで、効率的になるので価格交渉がしやすくなります。
タンクレスの便器が設置できない対策
トイレをすっきり見せたくてタンクレスの便器を設置しようと思ってもご自宅の条件で難しい場合があります。
それは一定以上の水圧が必要なので住宅の2階以上の部分のトイレやマンションの上層階では水圧が足りないことがあります。
設備的に改修すると費用が割高になりますが、リフォーム専用タイプの便器を利用することで簡単に交換することができるでしょう。
便器交換の目的を再確認する
古くなった便器の汚れが落とせずに困っていたので、新品であれば何でも良いとできるだけ安い便器を探していました
が、ショールームでタンクレスの全自動便器に一目ぼれしてしまうことがあります。
汚れが付着しずらい素材で悪臭を防止するタイプや自動開閉や洗浄タイプなど魅力的な便器でいっぱいです。
見た目もスタイリッシュでトイレが一瞬でお洒落な空間になるので奥様が迷われるのはしょうがないでしょう。
せっかく安く便器を交換しても機能が充実していないし、見た目も質素で面白くないと後悔されないように便器に求める要素をしっかり決めておくことが大切です。
補助金が受けられないか確認する
ご両親のためにトイレの段差を解消されたり手摺を取り付けるなど高齢者が利用しやすいトイレを目指してバリアフリーリフォームをお考えであれば、市区町村の介護保険担当課で補助金の対象にならないか相談されると良いでしょう。
各自治体により違いがあるのでバリアフリーに精通したリフォーム業者を通して確認した方が円滑に進みます。
・まとめ
便器はご家族が毎日利用される大切な設備です。
衛生的で使いやすくお洒落な便器だとトイレで過ごす時間も寛ぐことができるでしょう。
費用を安くするコツをご覧いただき、ご自身のご予算と相談されて決められると間違いありません。
【トイレのリフォームをお考えの方に参考になる記事です。】