トイレのリフォームは、浴室と違って便器を交換する程度と簡単に考えられている方も多いでしょう。
狭い部屋だからこそトイレの使い勝手を向上させるための、チェックポイントがあるので紹介します。
・トイレリフォームの問題点
自宅のトイレをリフォームの時に便器を取り替えたら、内開きのドアの先端と便器との隙間が狭すぎて失敗したり、トイレットペーパーを大量にストックできるように、後方上部にメラミン仕上げの吊り棚を作り付けで設置したら、紙切れして実際に必要な時に位置が高すぎて、取りずらい状況になってしまうなどの問題が発生します。
リフォーム業者に任せっきりにしないで、施主としてポイントを抑える必要があるのです。
【トイレリフォームをお考えの方に読まれている記事です。】
・トイレリフォームの注意点
1、掃除のしやすい節水型の便器を選ぶ
一体型便器はフチなし形状で汚れが付きにくく、自動的に洗浄する機能や除菌水で臭いを抑えたり、掃除もしやすい工夫が施されているタイプです。
節水機能もあり水の使用量を制限しながらも、水の勢いは損なわないで汚物をスムーズに流すところにあります。
家族全員が頻繁に利用する便器なので、奥さんの負担を減らすためにも優先的に考えたいポイントです。
ただ通常のタンク付と比べると高機能なので当然金額は高くなります。
2、温水洗浄便座を付ける
冬場など便座の冷たさが我慢できないことがありますが温水洗浄便座を付けましょう。
お年寄りのいる家庭ならトイレ内も暖かい環境を作ることが大切になります。
電源が必要なので設置されていない場合には、メーカーによりコンセント位置が違いますが電気工事が必要になります。
3、トイレットペーパーの収納を設置する
トイレ内の空きスペースを利用して便利な収納棚を設置します。
トイレスペースが狭い場合には便器脇や後方が考えられますが、排便中に立ち上がらないでもトイレットペーパーが取り出せるような位置が理想的です。
4、トイレ内の便器の位置を確認する
便器のメーカーや種類により形状やサイズが違うので自宅のトイレに配置してみましょう。
トイレのスペースに対しての便器のバランスを見ないといけません。
承認図により壁面やドア面からの空きが極端に狭くて窮屈になっていないか確認します。
5、お年寄りがいるなら手摺を付ける
足腰が弱くなるころの高齢者の方が家族にいるのであれば、壁面に立ち上がりや座る行動がしやすいように手摺を設置します。
メーカーの標準の手摺位置がありますが、仮にご本人を便器に座らせて最終的な位置を決めましょう。
手摺の取り付け部分は壁面を補強する必要があるので確かめます。
それ以外にもまた便器内を自動的に洗浄させる機能や、出入り口でつまずかないように段差を解消してバリアフリーにすることで、お年寄りにもすごし易いトイレに生まれ変わります。
6、トイレ内の照度を確認する
明るすぎる照明は落ち着かないと敬遠する方もいらっしゃいますが、体調管理面で排便の色を確かめることがありますが分かりづらくなります。
雰囲気を優先にするのか、健康管理面を優先にするのか家族で話し合って下さい。
照度を確認するには照明のショールームで実際の明るさを確かめましょう。
7、トイレリフォームの予算を決める
トイレのリフォームで主体となるのは便器ですが、メーカーやグレードにより10万円から50万円くらいの幅があるので、床のシートやタイル貼り、壁面の内装も全てリフォームするのであれば、トータルの予算から逆算して便器を選定すれば予算内に収めることができます。
逆に新型の機能が充実した一体型便器を設置するなら、内装の仕上げに不具合が無ければ便器の取り換えのみにして、別の浴室などをリフォームするタイミングで内装をリフォームすると良いでしょう。
8、床の仕上げは耐アンモニア性を選ぶ
トイレは綺麗に使っているつもりでも男性は尿で汚してしまうものです。
湿式でタイル張りで仕上げても良いですが、乾式工法なら耐アンモニア性のクッションフロアで仕上げましょう。
合わせて壁面を珪藻土などで施工すると、湿度も調整しながら消臭効果があり清潔感が増します。
9、ペーパーホルダーの位置を確認する
体格によりペーパーホルダーの使い勝手の良い位置が変ってくるので、実際に便器に座ってみて使いやすいペーパーホルダーの位置を決めます。
標準の取り付け位置はありますが、個人差があるので面倒でも確認してもらいましょう。
【便器交換だけをお考えの方に読まれている記事です。】
・まとめ
トイレのリフォームで後悔しないための注意点を紹介しましたがどうでしたか?
自分でも行える内容なので試されて下さい。
トイレは毎日家族が利用される大切な空間です。
妥協せずに快適なトイレリフォームを実現しましょう。
「トイレリフォーム注意点のまとめ」
1、節水できて掃除のしやすい一体型便器のを選ぶ。
3、高齢者がいる家庭は温水洗浄便座を付ける。
4、トイレットペーパーなどの収納棚を設置する。
5、トイレのスペースに便器を配置して不具合がないか確認する。
6、お年寄りがいる家庭なら移動がしやすいように手摺を付ける。
7、トイレ内の照度は家族で相談して決める。
8、トイレリフォームで重要なのは便器なので優先順位を決めて段階的に進める。
9、床の仕上げは耐アンモニア性のクッションフロアを選ぶ。
10、ペーパーホルダーの位置は事前に仮置きして確認する。
トイレは小さな空間ですが家族全員が頻繁に使用する大切な場所です。
安易にリフォーム業者に任せてしまうと後悔することになります。
注意点を1つずつチェックしていけば間違いないトイレリフォームができます。