自宅のリフォームをしていて思わぬ追加工事が発生してしまい、費用の件でトラブルにならないためにも業者の特徴を知っておきましょう。
・一般的な追加工事とは
リフォーム業者と当初打ち合わせしてメインとなるリフォームプランにより請負工事契約をしていても、実際に現場を確認して新たな発想や考え違いにより追加工事が発生する場合が多いようです。
1、システムキッチンの本体を取り換えるリフォーム工事でしたが、吊り棚との仕上げがあまりにも見栄えが違うので、吊り棚自体の付け替えも追加で依頼した。
2、洗面化粧台の取り換えのリフォーム工事でしたが、中途半端なデットスペースが出来たので小物が置ける造りつけの棚を追加で依頼した。
3、子供部屋の間仕切り壁を造るリフォーム工事でしたが、コンセントが足りないことに気が付いて追加で依頼した。
4、リビングに収納を造るリフォーム工事でしたが、冷暖房の効率を改善するために階段部分に木製の明り取り付のドアを追加で依頼した。
5、両親のために車椅子でも出かけやすいように、玄関にスロープを造る工事でしたが帰宅が分かり易いようにテレビモニター付きのインターホンを玄関の壁に追加で依頼した。
6、給水管の老朽化で漏水して配管を取り換えるリフォーム工事でしたが、腐食している箇所が新たに発見されて結局は追加で全体的に給水配管を取り換えることになった。
これ以外のリフォーム工事でも追加工事になる可能性があり、依頼の仕方しだいでトラブルになることもあるので注意が必要です。
・追加工事のトラブル例
1、現場での思いつき
リフォーム工事中に現場を見学している時に、当初の設計以外に不意に思いつくことがあります。
現場担当者が不在だったので作業員へ直接お願いしたら快く対応してくれたのは良いけども、後になり予想以上の追加請求されて困惑することになります。
2、値引き調整できない
当初のフォーム工事をする際には、見積もり金額をこちらの予算に合わせるように調整して値引きしてもらったのに、追加工事分に関しては値引き調整してもらえずに「どうして同じ工事なのに値引きしてくれないのか」疑問が生まれます。
3、金額を決めない
リフォームをしている部屋以外で気になる部分があり、現場担当者に相談したら「大丈夫です」と言われたのでサービスでしてくれると思っていたらしっかりと追加請求されてしまい困惑。
4、見積もりを作成しない
現場担当者が忙しくて追加工事の見積もりを提出してくれないので現場が先行してしまい、後になり納得できない見積もりを提出されてトラブルになってしまう。
5、時間に余裕がない
追加工事の打ち合わせで悩んでいたら考える暇を与えないで、早く決めないと工期が遅れることを告げてきて親身になってくれない。
本来であればその方法であれば、何日間くらい掛かるのでいつまでに決定するようにと、状況説明と検討する時間を施主に与えるべきでしょう。
・どんな業者がトラブルになりやすいのか
1、提案力が乏しい
リフォームプランの打ち合わせの段階で施主が悩んでいる事や要望していることに対しての改善案が当たり前すぎる。
「なるほど、さすがプロ」と言えるようなことがなく物足りない。
当初の打ち合わせの段階で事前に基本的な質問を投げかけて力量を確かめましょう。
2、実績が足りない
施主が技術的な質問をしても、しっかりした回答ができないので施主を不安にさせる。
こんな場合のリフォームでは、他にこのような方法もありますが今回はこの方法が最適ですと、メリットやデメリットも含めて教えてくれる経験と技術力が欲しいところです。
事前に資格や施行実績を調べてましょう。
3、現場にいない
現場を掛け持ちで管理しているので、ほとんど現場にいない現場担当者は進捗状況を把握できていないので、追加工事をするべきタイミングがずれてしまって仕上げた部分を取り壊すことになることもあります。
見栄えも悪く最悪な仕上がりになる可能性が高いです。
契約の段階で現場担当者の常駐義務や少額の工事でも1日に3回は程度は巡回してもらいましょう。
4、対応力が乏しい
会社の対応力が乏しいと追加工事を依頼しても、作業員が別の現場に行ってしまい打ち合わせした日程で工事をしてもらえません。
追加工事の契約で着手と竣工日を明確にして厳守してもらいましょう。
5、見積もりが極端に安い
当初は受注するために見積もり金額を安めに提出することで契約を勝ち取り、追加工事ではしっかり利益を乗せて高額な請求をしてきます。
相見積の段階で項目や単価を比べて不良業者は排除しましょう。
6、書面を残さない
現場での口頭で約束して追加工事を進めてしまうと、イメージと違ってしまったり不満の残る金額でトラブルの原因です。
追加工事の打ち合わせ記録と図面、見積もりを作成させて契約しましょう。
【リフォームの追加工事を契約する際に参考になる記事を書きました。】
・施主から見た追加工事の捉え方
1、ついでと思わない
今行っているリフォーム工事のついでにすれば、手間がかからないと思いがちですが時と場合によります。
工種によっては現在行っている工事と材料や職人で対応できないので、新たに全てを手配しなければならないことがあります。
「現場担当者が自らついでにできます。」と言わない限りはこのような期待はしない方がいいでしょう。
工事と関係のない家の中の粗大ごみや不用品も業者が設置している産業廃棄物用のコンテナに、一緒に処分してもらうことも費用が発生するので忘れないで下さい。
2、値引き調整できない
当初のリフォームプランで契約した時には、見積もり金額から5%ほど値引きしてもらったので、追加工事も同じように値引きできると思わない方が良いでしょう。
工種が違えば新たに材料の手配や職人を段取りする必要があり、更に数量も少なく少額工事になれば本工事と条件は明らかに異なりますので値引き調整は難しいと思った方がいいでしょう。
3、見積もりは必要
リフォーム工事中に新たに追加でお願いするのが申し訳ないと遠慮したり、現場担当者の手間を省くために見積もりを催促しなかったりすることは結果的に自分が損をします。
本体工事と追加工事はあくまでも別工事ですので、見積もりを提出してもらい契約後に追加工事をしてもらいましょう。
4、高ければ断る
追加工事の見積もりが明らかに高くて予算に合わなければ断って別の業者に相見積を取りましょう。
僅かな金額差であればいいですが予算から大きな開きがあれば、損をしてまでも依頼する必要はありません。
ただし本体工事に並行してしなければならない追加工事であればその業者と再度値段交渉するしかないでしょう。
5、リフォームプランを練る
見えない部分の損傷などが原因の場合は別として追加工事が発生するのは、業者側と施主側の意思の疎通や調整不足が考えられます。
納得するまで話し合い使い勝手などもシュミレーションして考えられることは、最初のリフォームプランにしっかり盛り込みましょう。
6、予想できない追加もある
築年数が経過している建物の場合には、床のフローリングの張替えでも根太や大引きが腐っていたり土台がシロアリの食害の被害に遭っている場合があります。
床の材料と工賃、諸経費の予定が構造材の取り換え、補修やシロアリ対策まで工事に含まれたら高額になります。
見積もりの段階で見え隠れ部分まで調査して金額を算出するべきですが、場所によっては始めて見ないと分からない部分があります。
業者側も見積もりには別途工事として不明な部分は記入されるので、概算金額でどれくらいになるのか聞いておきましょう。
7、プロの意見を聞く
自分達が考えている追加工事のプランよりも既製品を購入して設置したり、工事をしないことで見栄えが悪くなることを避けることができる場合があります。
経験豊富な現場担当者ならではの施主の立場に立った最適なアドバイスをしてもらうのです。
・リフォーム追加工事のトラブルまとめ
初めてのリフォームの際には、家族からの要望や思いつきで追加工事が発生することは珍しいことではありません。
大切なことは信頼できるリフォーム業者と施主としての考え方をしっかり持つことがトラブル回避に繋がります。
せっかくリフォームが竣工しても追加工事で業者とギクシャクしていたら気持ちいいものではありません。
理想的なマイホームにするためにも家族で何度も話し合い追加工事ができるだけないように心がけましょう。
【対応力があり工事実績が豊富な信頼できるリフォーム業者をお探しの方に参考になる記事を書きましたので参考にされて下さい。】