天窓のお悩みを解決するための確認ポイントを紹介します。
・天窓を塞ぎたい!でもそれで本当にいいの?
天窓が劣化して天井に雨染みができるようになり業者に頼んで補修してもらっても雨漏りを止めきれない状態。
新しい天窓に取り換えを勧められるも同じように雨漏れしそうで、結局は天窓を塞いでしまったけども薄暗くて風通しも悪くなり…家族の反応も不評です。
このように天窓のトラブルで塞いでしまい後悔いないための秘訣を見ていきましょう。
・後悔しない天窓を塞ぐコツ
天窓を塞ぎたい理由は?
天窓の劣化や施工不良などで雨漏りしてしまっていたり、設置場所が高所になるので掃除が行き届かないしメンテナンス費用がかかるので塞いでしまいたいと思われていませんでしょうか。
天窓を塞ぐことで太陽光が入らなくなり、開閉式であれば通風もできなくなることを忘れてはいけません。
天窓を交換それとも塞ぐ?
旧タイプの天窓と比べると最近の天窓は機能が充実しています。
急な雨でもセンサーが感知して自動で閉じたり結露対策もされていて耐久性も向上しているので便利になっています。
天窓を塞ぐ前に天窓の交換も選択肢として視野に入れ比較検討された方が宜しいでしょう。
費用はどちらが安い?
天窓を塞ぐ
天窓を塞ぐには既存の天窓を撤去しなければならず勾配屋根であれば仮設足場が必要になります。
木造であれば天窓を取り外した後の開口部分を下地材で復旧補強、ルーフィングを敷き込み屋根材を葺きます。
部屋内も天井下地材と仕上げボード張りなど複数の作業が必要で40万円程度が目安となるでしょう。
天窓を交換する
古い天窓を新しい天窓に取り換える場合には、古い天窓を撤去して開口周りを補修し、周囲の屋根材を剥ぎ取ります。
新しい天窓をセットしてルーフィングを敷き込み屋根材を葺きます。
室内は天窓の開口周りの天井材を復旧すれば完了で材工で30万円程度が目安となるでしょう。
天窓のサイズや機能で開きがあるのでカタログと見積もりで比較されて下さい。
業者はどこに依頼する?
住宅会社・工務店
住宅を建てられた注文住宅会社や工務店へ依頼すれば設計も熟知しているので材料の発注や施工もスムーズにいくでしょうが、現場管理費や諸経費でコストが割高になるでしょう。
できれば屋根葺き替えや外壁の塗り替えリフォームとまとめて依頼される方が効率的です。
リフォーム専門業者
天窓の専門業者へ依頼すると天窓を塞ぐよりも取り換えを勧められるでしょう。
保証期間内であれば当初設置された業者に依頼した方がいいですが、期間外でも同じ業者の方が納まりを熟知しているので施工段取りが早いです。
タイミングはいつがいい?
リフォーム工事と同時に
建物の築年数が経過していて屋根材の劣化に伴い葺き替えをするのであれば、一緒に天窓を撤去すれば天窓の取り外し処分費程度で済ませることも可能なのでタイミング的に良いでしょう。
建物本体が傷んでいて構造体を残して再生するスケルトンリフォームでも内外装をやり替えすることになるので、同じく天窓を塞ぐ時期と言えます。
雨漏りで困っている
天窓が原因で雨漏りしているのであれば放置していると内装に下地材を湿らせて、カビが発生したり腐らせて酷い場合にはシロアリ被害に遭う可能性があるので早めの対処がいいでしょう。
【雨漏りなど急ぎのリフォームにスピーディーに業者を選び依頼できるサービスがあるので、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
保証期間が切れてしまった
アフターメンテナンスで無償でトラブルが発生しても対応してもらっていたのが、保証期間が切れてしまうと有償になってしまいます。
長い間放置していれば可動しなくなったり不具合は増えてくるので保証を延長するのか、天窓を撤去し屋根材で塞いでしまう選択もあるでしょう。
・天窓を塞ぐか決めるポイント
建物の築年数はどれくらい
建物の築年数が20年を経過していると寿命に近づいており天窓の劣化が酷くなっている可能性があります。
メンテナンスが行き届いていないと天窓の変形やガラスのパッキン不良で雨漏れなどをを引き起こすこともあるでしょう。
手抜き工事はないか
天窓にトラブルが発生して施工不良が原因であれば保証対象になりますがそうでなければ有償になります。
製造メーカーはどこか
以前は複数の天窓メーカーがありましたが殆どが撤退してしまっています。
製造中止している可能性があるので天窓のメーカーを確かめましょう。
信頼できる業者が探せるか
ご自宅の地域で天窓専門で信頼できるリフォーム業者が探せるでしょうか?
天窓の施工手順を熟知して建物の構造や屋根材にあった取り付けができないと不具合の原因となります。
【天窓のリフォームを専門としている業者をお探しの方に参考になる記事を書きました。】
メリットとデメリットを天秤にかける
密集地域で壁に窓を付けずらい場合などの天窓であれば3倍の明るさを得られます。
風通しも良くなり解放感が何と言ってもメリットでしょう。
逆にデメリットは掃除が大変であったり設置場所により日差しが強すぎたり、メンテナンスを怠ると雨漏れを発生させることもあることでしょう。
天窓の特徴を理解してじっくり比べてみることが重要です
・まとめ
新築の時には日差しが溢れる天窓は開放的でご家族も過ごしやすい環境を演出していたことでしょう。
月日が流れて建物の老朽が目に見えてきたころには天窓のトラブルに悩まされるようになってきます。
天窓を塞ぐポイントをご覧頂きリフォーム工事のヒントになれば幸いです。